ETFの仕組み・種類・投資信託との違いを初心者向けに徹底解説
「ETFって何?」「投資信託と何が違うの?」という疑問を持っている初心者の方に向けて、この記事ではETFの基礎知識から、メリット・デメリット、代表的な商品、投資信託との違い、選び方までをわかりやすく解説します。
ETFとは?
ETF(Exchange Traded Fund)は、株式市場に上場している投資信託のことです。
日中の取引時間内に株式と同じようにリアルタイムで売買できるのが大きな特徴です。
ETFの仕組み
- 株価指数(インデックス)に連動するように運用される
- 証券取引所で自由に売買可能
- 1口単位で購入できる
投資信託との違い
項目 | ETF | 投資信託 |
---|---|---|
売買方法 | リアルタイムで売買 | 1日1回、基準価額で取引 |
購入単位 | 1口単位(数千円〜) | 100円から積立可能 |
つみたてNISA対応 | 対象外 | 対象商品が多数 |
コスト(信託報酬) | 非常に低い(0.03%〜) | 低コスト商品も多数 |
→ 初心者には投資信託の方が取り組みやすく、ETFは中上級者向きといえます。
国内ETFと海外ETFの違い
国内ETF
- 東証など日本の取引所に上場
- 日本円で購入可能
- 対象:TOPIX、日経平均、J-REITなど
海外ETF
- 主に米国(NYSE、NASDAQ)に上場
- ドル建て(円→ドルの為替手続きが必要)
- 対象:S&P500、全世界株式、米国債券など
→ 購入のしやすさは国内ETF、成長性や低コスト重視なら海外ETFが魅力です。
代表的なETF一覧
- VOO:バンガード・S&P500 ETF(米国の代表企業500社)
- VT:バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(全世界株)
- VTI:米国全体に投資できるETF(米国株式市場のほぼ100%)
- VYM:高配当株ETF(米国の安定配当企業)
- 1306:TOPIX連動型上場投資信託(国内ETF)
ETFのメリット
- 低コストで運用できる:信託報酬が非常に安い
- 分散投資が簡単にできる:1本で数百社に投資できる
- 透明性が高い:構成銘柄が常に公開されている
- 流動性が高い:取引所でいつでも売買できる
ETFのデメリット・注意点
- 積立がしづらい:自動積立非対応の商品が多い
- 為替リスク:海外ETFはドル建てのため影響を受ける
- 売買手数料:証券会社によっては売買時にコストがかかる
初心者におすすめのETFの選び方
- 長期保有前提ならVOOやVTがおすすめ
- 高配当狙いならVYMも候補
- 証券会社はSBI証券や楽天証券が使いやすい
よくあるQ&A
- Q. ETFは初心者でも使えますか?
- A. 使えますが、投資信託の方が始めやすいです。
- Q. ETFはつみたてNISAで買えますか?
- A. いいえ。ETFはつみたてNISA対象外です。
- Q. 円でETFを買えますか?
- A. 海外ETFは基本ドル建てですが、円から自動で為替変換されます。