高配当株とは?安定収入を得ながら資産を増やす投資戦略を徹底解説
「安定した収入を得たい」「長期で堅実に資産を増やしたい」――
そんなニーズを持つ投資家に人気なのが高配当株投資です。
この記事では、高配当株の仕組みやメリット・デメリット、代表的な銘柄、ETFの活用法、初心者が注意すべき点まで、わかりやすく解説します。
高配当株とは?
高配当株とは、株主に対して高い配当金を定期的に支払う企業の株式のことです。
一般的に、配当利回りが3〜5%以上の銘柄が高配当株とされます。
配当利回りの計算方法
配当利回り(%)= 年間配当金 ÷ 株価 × 100
たとえば、株価が1,000円で年間配当金が40円の場合、配当利回りは4%です。
高配当株のメリット
- 定期収入が得られる:年に1〜2回の配当金が生活の支えに
- 価格変動リスクが比較的少ない:成熟企業が多く値動きが安定
- 再投資で複利効果:配当金を再投資することで資産が加速的に成長
- 心理的に保有しやすい:含み損でも「配当が入るから」と継続できる
高配当株のデメリット・注意点
- 減配・無配のリスク:業績悪化で配当がカットされる可能性がある
- 成長性が限定的:利益を配当に回すため、再投資による成長余地が少ない
- 課税対象になる:配当金には20.315%の税金がかかる(NISA口座なら非課税)
- 銘柄選定に時間がかかる:継続的な配当実績を確認する必要あり
代表的な高配当株(国内)
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ:金融業界の安定配当銘柄
- NTT:安定的な通信インフラ企業
- キヤノン:長年にわたる高配当実績
- 日本たばこ産業(JT):高い配当利回りで有名
代表的な高配当ETF(米国)
- VYM:バンガード・米国高配当株ETF
- HDV:iシェアーズ・コア米国高配当ETF
- SPYD:S&P500の高配当株上位80銘柄
→ ETFは1本で複数の高配当株に分散投資できるため、初心者にもおすすめです。
高配当株が向いている人
- 毎年の配当収入で生活費の一部を補いたい人
- 資産の増加よりも安定的な現金収入を重視したい人
- 長期保有を前提に投資できる人
高配当株が向いていない人
- 短期でキャピタルゲインを狙いたい人
- 資金効率を最大化したい人(無配株で再投資した方が伸びるケースも)
- 頻繁に売買して利益確定したい人
初心者向けの実践ステップ
- SBI証券や楽天証券で証券口座を開設
- 「高配当株」「ETF」などのスクリーニングで銘柄を選ぶ
- 少額から複数銘柄に分散投資する
- 年に1回、配当金の実績や保有状況を確認する
よくあるQ&A
- Q. 高配当株だけに投資すれば安心?
- A. 高配当でも減配リスクがあるため、業績・財務の健全性もチェックが必要です。
- Q. NISA口座で買えば非課税ですか?
- A. はい。NISAやつみたてNISAを利用すれば、配当金も非課税になります。
- Q. 日本株と米国株、どちらがいい?
- A. 税制や為替を考慮しつつ、分散して両方を組み合わせるのがおすすめです。