インデックス投資のリスクとは?損失リスクとその乗り越え方を徹底解説
インデックス投資は「長期・分散・低コスト」の王道投資法として知られ、初心者にもおすすめされています。
しかし、「本当に損をしないの?」「暴落が来たらどうするの?」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、インデックス投資の具体的なリスクとその回避・乗り越え方を初心者にも分かりやすく解説します。
インデックス投資にもリスクはある
「インデックス投資=安全」という印象がありますが、元本保証ではありません。
市場の変動や景気後退、通貨リスクなどによって元本割れする可能性もあります。
→ 大切なのは、リスクを「理解して」「対策する」ことです。
主なリスクとその正体
1. 市場全体の暴落リスク
インデックス投資は「市場全体」に連動するため、リーマンショックやコロナショックなど、相場全体の暴落に巻き込まれることがあります。
- 例:S&P500はリーマンショック時に約−50%下落
- 回復には2〜3年を要するケースも
2. 長期停滞リスク
数年〜10年単位で相場が低迷することもあります。
特にバブル崩壊後の日本株のように、「長く戻らない」局面も存在します。
3. 為替リスク
米国株や全世界株に投資する場合、為替の影響も無視できません。
ドル円の変動が円ベースでの資産評価に影響を与えます。
4. インフレリスク
インフレにより現金の価値が下がると、投資していない場合の「実質的な損失」にもつながります。
5. 自己判断ミス(心理的リスク)
- 暴落時に売ってしまう
- 高値で買ってしまう
- SNSの煽りで一貫性を失う
→ インデックス投資は精神的な安定も問われる投資法です。
リスクを乗り越えるための心構えと戦略
1. 長期投資が前提
リーマンショックやコロナショック後も、10年以上保有すれば回復する確率は高いことが歴史的に証明されています。
2. 積立投資(ドルコスト平均法)
価格が下がったときにも自動で買い続けるため、取得単価が平準化されます。
→ 暴落時も積立を継続することがリターンの鍵になります。
3. 分散投資
- 地域:S&P500だけでなく、全世界株も検討
- 資産クラス:株式のほかに債券やREITも選択肢
→ 「1つに集中しない」ことでリスク分散が可能です。
4. 自分のリスク許容度を理解する
損失にどれくらい耐えられるかをシミュレーションしておくことが大切です。
→ 目安としては「−30%になっても売らずにいられるか?」
シミュレーション:暴落からの回復例
- 2008年:S&P500 約−50%
- 2009年以降:2〜3年で回復
- 2020年:コロナショック 約−35%
- 2021年には史上最高値を更新
→ 「売らない」「継続する」人だけが恩恵を受けています。
初心者がやってはいけないNG行動
- 暴落時に慌てて売却
- 値動きの激しいレバレッジ型インデックスに手を出す
- 短期的な儲けを狙ってタイミング投資をする
よくあるQ&A
- Q. 投資額が半分になったらどうする?
- A. 売らずに持ち続けることが回復への鍵。むしろ追加購入の好機とも言えます。
- Q. 下落局面で積立を止めてもいい?
- A. 止めることで「安値で買うチャンス」を失います。可能な範囲で継続を。
- Q. どのくらいの頻度で価格をチェックすべき?
- A. 毎日は不要。月1〜2回程度で十分です。見すぎると不安が増します。
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