投資を始めるにあたって、多くの人が悩むのが「ETFと投資信託、どっちを選べばいいの?」という疑問です。

どちらも「分散投資ができる」「少額から始められる」「プロが運用してくれる」といった共通点がありますが、実は仕組みや使い勝手に多くの違いがあります。

この記事では、ETF(上場投資信託)と投資信託(非上場)の特徴を比較し、それぞれのメリット・デメリットを初心者にもわかりやすく解説します。

ETFと投資信託の基本的な違いとは?

ETF(上場投資信託)は、株式市場に上場しており、株のようにリアルタイムで売買できる投資信託です。
投資信託(非上場)は、証券会社や銀行などを通じて購入・解約を行う一般的なファンドで、1日に1回基準価額で取引されます。

違いを徹底比較|一覧表でサクッと把握

比較項目ETF(上場投資信託)投資信託(非上場)
売買方法株式市場で売買(リアルタイム)証券会社で申込・解約(1日1回)
手数料売買手数料あり/信託報酬は低め購入手数料無料商品あり/信託報酬は商品による
自動積立限定的つみたてNISA等に対応
配当金直接受け取る自動再投資も可能
値動き常に変動1日1回の基準価額
透明性構成銘柄を毎日公表商品による

ETFのメリットとデメリット

  • メリット
    • リアルタイムで売買できる
    • コストが安い(信託報酬が低い)
    • 構成銘柄の透明性が高い
    • 配当金を直接受け取れる
  • デメリット
    • 売買手数料がかかる(証券会社によっては無料)
    • 自動積立が使えない or 限定的
    • 配当に対して課税される

投資信託のメリットとデメリット

  • メリット
    • 自動積立に対応(つみたてNISAなど)
    • 再投資が自動化されている
    • ノーロード(購入時手数料無料)商品が豊富
    • 100円から積立可能
  • デメリット
    • リアルタイム売買ができない
    • 信託報酬が高めな商品もある
    • 透明性が商品によって異なる

ETFが向いているのはこんな人

  • 売買タイミングを自由に決めたい人
  • コストを抑えて長期運用したい人
  • 配当金を自分のタイミングで活用したい人
  • 株式取引に慣れている人

投資信託が向いているのはこんな人

  • 投資初心者で自動積立を使いたい人
  • つみたてNISAやiDeCoを活用したい人
  • プロに運用を任せたい人
  • 少額から始めたい人

併用するという選択肢もある

ETFと投資信託は「どちらか一方を選ぶ」必要はありません。
例:つみたてNISAで投資信託を積立しつつ、ETFでスポット買い増しなど。

まとめ|自分のスタイルに合った選択を

ETFは「リアルタイム性・低コスト・自由度」、投資信託は「自動積立・制度対応・手軽さ」が特長です。
自分の投資目的や生活スタイルに合わせて、賢く選択・併用していきましょう。