資産形成の方法として注目される「ETF」と「貯金型保険」。
それぞれまったく異なる性質を持ちますが、目的によっては比較対象となることがあります。
この記事では、ETFと貯金型保険の違いや特徴をわかりやすく整理し、初心者にとってどちらが適しているかを解説します。
ETFと貯金型保険の基本的な違いとは?
まず、ETF(上場投資信託)と貯金型保険(終身保険・養老保険など)の基本的な特徴を比較表で見てみましょう。
項目 | ETF | 貯金型保険 |
---|---|---|
目的 | 資産運用・増やす | 保障+貯蓄 |
リスク | 価格変動リスクあり | 元本保証に近いが途中解約でリスク |
利回り | 市場次第だが高め | 固定 or 低め |
流動性 | 高い(自由に売却可) | 低い(解約に制限) |
手数料 | 安い(0.1~0.3%) | 高い(内部コスト含む) |
ETFのメリット・デメリット
ETFのメリット
- 運用コストが低く、分散投資ができる
- 売買が自由で、相場に応じた戦略が可能
- 分配金が受け取れる商品も多い
- つみたてNISA対応商品もある
ETFのデメリット
- 元本保証がない
- 相場の変動に影響を受けやすい
- 自己判断・管理が必要
貯金型保険のメリット・デメリット
貯金型保険のメリット
- 死亡保障があるため安心
- 長期保有で返戻率100%以上になることも
- 生命保険料控除で節税効果あり
貯金型保険のデメリット
- 中途解約で元本割れのリスク
- 利回りが低く、インフレに弱い
- 運用先やコストが不透明
目的別に向いているのはどっち?
目的 | 向いている商品 | 理由 |
---|---|---|
資産を増やしたい | ETF | 長期的に高いリターンが期待 |
保障を確保したい | 貯金型保険 | 万が一に備えられる |
老後資金を用意 | 併用 | 運用性と安全性をバランス |
ライフステージ別の活用法
20〜30代
ETFを中心に資産形成を進めるのが基本。保険は掛け捨てで最低限。
40〜50代
ETFと貯金型保険を併用し、保障と運用のバランスをとる。
60代以降
ETFを取り崩しつつ、保険の返戻金を活用するなど柔軟な使い方が有効。
ETFで保険の代わりになる?
ETFには保障がないため、保険の代替としては不向きです。
ただし、すでに保障が十分な人や資産運用に集中したい人は、ETF一本でも合理的です。
ETFと保険の併用戦略
- 保障は掛け捨て or 最低限の保険でカバー
- 資産運用はETFやインデックス投資で成長を狙う
つみたてNISA×ETF + 掛け捨て保険は、若年層の定番戦略になりつつあります。
まとめ
比較項目 | ETF | 貯金型保険 |
---|---|---|
目的 | 資産運用 | 保障・貯蓄 |
リスク | 価格変動あり | 低い(長期前提) |
利回り | 高い(市場連動) | 低め |
流動性 | 高い | 低い |
向いている人 | 中〜上級者 | 初心者・保守的な人 |
投資初心者はまず投資信託やETFで運用を始め、必要に応じて保障を保険で補うのが賢い戦略です。
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この記事を書いた人
資産運用100 運営チーム
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