投資信託とETFの違いとは?初心者が選ぶべきはどっちか徹底比較
「投資信託とETFって何が違うの?」「初心者はどちらを選べばいい?」
このような疑問を持つ方に向けて、この記事では仕組み・コスト・購入方法・運用のしやすさ・つみたてNISA対応など、両者の違いを徹底比較し、初心者に合った選び方を紹介します。
そもそも投資信託とETFとは?
投資信託(Mutual Fund)とは
多数の投資家から集めた資金をまとめて、運用のプロが株式や債券などに投資する金融商品です。
「基準価額」が1日1回算出され、その価格で売買します。
ETF(上場投資信託)とは
投資信託の一種で、株式市場に上場しており、リアルタイムで売買できるのが最大の特徴です。
証券コードを持ち、株と同じように取引が可能です。
図解:投資信託とETFの違い
投資信託とETFの比較表
項目 | 投資信託 | ETF |
---|---|---|
売買方法 | 1日1回(基準価額) | リアルタイム(市場価格) |
購入単位 | 100円から可能 | 1口単位(数千〜数万円) |
手数料 | 販売手数料ゼロが多い | 売買手数料がかかる場合あり |
積立投資 | 可能(自動設定OK) | 基本は手動。証券会社により定期購入あり |
取引の簡単さ | 初心者向け | やや中級者向け |
つみたてNISA対応 | あり(ほぼすべて) | 非対応 |
つみたてNISAとの相性
つみたてNISAの制度では、金融庁が認可した「長期・積立・分散」向きの投資信託のみが対象です。
ETFは現時点で制度対象外のため、つみたてNISAで投資をしたい人には投資信託が必須です。
コスト面の違い
投資信託のコスト
- 信託報酬:年0.1〜0.2%程度(インデックス型)
- 購入手数料:多くは無料(ノーロード)
ETFのコスト
- 信託報酬:非常に安い(0.05%以下の銘柄も)
- 売買手数料:証券会社によっては必要(片道0.1〜0.5%程度)
→ 長期で自動積立をするなら、手数料ゼロ&積立しやすい投資信託が有利です。
どちらが初心者におすすめか?
結論:投資初心者には「投資信託」がおすすめです。
- つみたてNISAで非課税投資が可能
- 少額からスタートでき、自動積立も簡単
- 為替手続きやリアルタイム売買の知識が不要
一方、ETFは以下のような方に向いています:
- リスク管理に慣れており、ドル建てでも問題ない人
- リアルタイム売買で価格コントロールをしたい人
- より低コストで運用したい中・上級者
代表的な商品例(S&P500連動)
タイプ | 商品名 | 特徴 |
---|---|---|
投資信託 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | つみたてNISA対応。最も人気 |
投資信託 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | VOOに連動。低コスト |
ETF | VOO(バンガード) | 経費率0.03%。米ドル建て |
ETF | SPY(SPDR) | 世界初のETF。流動性が高い |
よくある質問(Q&A)
- Q. 投資信託とETFの併用はあり?
- A. ありです。つみたては投資信託、スポット購入はETFなど使い分けが可能です。
- Q. ETFを積立できる証券会社は?
- A. SBI証券・楽天証券などで一部自動積立に対応しています。
- Q. 米国ETFは円でも買える?
- A. 日本円からの自動為替で購入可能です(為替手数料に注意)。
まとめ
投資信託とETFはどちらもインデックス投資を実現できる強力なツールですが、仕組みや使い勝手に違いがあります。
初心者やつみたてNISAを活用したい方は投資信託を選びましょう。
一方、投資に慣れていてリアルタイム性や低コスト重視の方にはETFも有力な選択肢です。
自分の投資目的やスタイルに合わせて、最適な商品を選ぶことが資産形成の成功に直結します。
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