インデックス投資は「長期・分散・低コスト」の王道投資法として知られ、初心者にも広くおすすめされています。
しかし、「本当に損をしないの?」「暴落が来たらどうなるの?」と不安を感じる方も少なくありません。
この記事では、インデックス投資のリスクと対策を、初心者にもわかりやすく解説します。
インデックス投資にもリスクはある
インデックス投資=安全というイメージがありますが、元本保証はありません。
景気後退・為替変動などの影響で、元本割れする可能性があります。
→ 大事なのは、リスクを「理解し」「備える」ことです。
主なリスクとその正体
1. 市場全体の暴落リスク
インデックス投資は市場平均に連動するため、相場全体の暴落の影響を避けることはできません。
- 例:リーマンショック時、S&P500は約−50%下落
- 回復には2〜3年かかることも
2. 長期停滞リスク
10年以上にわたり相場が回復しない局面も存在します。例:日本の失われた20年。
3. 為替リスク
米国株や全世界株式への投資では、ドル円などの為替変動が影響します。
4. インフレリスク
現金の価値が目減りすることで、実質的な資産価値が下がる可能性もあります。
5. 心理的リスク(自己判断ミス)
- 暴落時に売却
- 高値掴み
- SNSの影響で投資方針がブレる
→ インデックス投資にはメンタルの安定も不可欠です。
リスクを乗り越える戦略と心構え
1. 長期保有を前提にする
10年以上の保有で回復率は高くなる傾向が、過去の実績から明らかです。
2. 積立投資(ドルコスト平均法)
毎月同額を投資することで、購入単価を平準化し、暴落時にも自動で買い続ける仕組みが機能します。
3. 分散投資
- 地域分散:S&P500に偏らず、全世界株式も組み合わせる
- 資産分散:株式以外に債券やREITも検討
4. リスク許容度を把握する
−30%の下落でも売らずにいられるか?を目安に、無理のない範囲で投資しましょう。
シミュレーション:過去の暴落と回復
- 2008年 リーマンショック:S&P500 約−50%
- 2020年 コロナショック:約−35% → 翌年には史上最高値更新
→ 「売らずに持ち続けた人」だけが恩恵を受けているのが事実です。
初心者が避けたいNG行動
- 暴落時にパニック売却
- レバレッジ型インデックスに安易に手を出す
- 短期トレードでタイミングを狙う
よくあるQ&A
- Q. 投資額が半分になったらどうする?
- 売らずに保有し続けることが最善。むしろ追加購入の好機にも。
- Q. 積立は下落時に止めた方がいい?
- いいえ。暴落時こそ積立継続が重要です。
- Q. 価格を頻繁にチェックすべき?
- 見過ぎると不安が増すので、月1〜2回で十分。
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