トラリピを始める際、「最初にどんな設定をすればいいのか」「どの通貨ペアを選べば安定的な利益を狙えるのか」は、多くの初心者が抱える悩みです。マネースクエアでは、特に初心者でも使いやすく、リスク分散効果の高いトラリピ世界戦略を推奨しています。本記事では、トラリピの初期設定方法から、マネースクエアが推奨する世界戦略の具体的な通貨ペア構成、設定手順、運用のコツまで詳しく解説します。
この記事で分かること
- トラリピ初期設定の基本ステップ
- マネースクエア推奨「トラリピ世界戦略」とは
- 世界戦略に含まれる4つの通貨ペアの特徴
- 実際の設定画面を使った具体的な手順
- 運用を安定させるための管理ポイント
トラリピ初期設定の基本ステップ
トラリピは「レンジ相場」に強く、自動で売買を繰り返すため、事前の設定が収益の安定性に直結します。初期設定では以下の流れを押さえましょう。
ステップ | 内容 | ポイント |
---|---|---|
1. 口座開設と入金 | マネースクエアでFX口座を開設し、運用資金を入金。 | 初期資金は推奨戦略に応じて30〜100万円程度。 |
2. 通貨ペア選択 | 推奨戦略では世界戦略の4ペアから選択。 | リスク分散を考え、複数ペアで運用。 |
3. レンジ設定 | 過去数年のチャートから価格帯を設定。 | 相場が収まりやすい価格幅を選ぶ。 |
4. 注文間隔・数量設定 | トラップの間隔と1回あたりの取引数量を決める。 | 資金効率とリスク管理のバランスを取る。 |
5. 注文実行 | 設定を確認し、注文を発注。 | 設定後は自動運用に任せる。 |
マネースクエア推奨「トラリピ世界戦略」とは
マネースクエアが提案するトラリピ世界戦略は、レンジ相場になりやすく、ショック相場の影響を受けにくい通貨ペアを組み合わせることで、安定的な収益を目指す戦略です。地理的に異なる通貨ペアを採用することで、特定地域の経済リスクを分散できるのが大きな特徴です。
世界戦略で採用されている4つの通貨ペア
- AUD/NZD(オージーキウイ):オーストラリアとニュージーランドは経済構造が似ており、為替の変動が比較的穏やか。
- EUR/GBP(ユーロポンド):欧州内の通貨ペアで、米ドルの影響を受けにくい。
- USD/CAD(ドルカナダ):北米の2大経済圏、資源価格の影響も限定的。
- NOK/SEK(ノックセック):北欧通貨ペアで、地政学リスクが低くレンジ相場になりやすい。

この4ペアを組み合わせることで、異なる地域の経済要因がバランスし、長期的に安定した運用が可能となります。
トラリピ世界戦略の実践的な設定手順
ここからは、マネースクエアが提供するトラリピ世界戦略を、実際に運用画面で設定していく手順を詳しく解説します。第一パートで概要を理解した方は、この流れに沿って設定することで、効率的かつ分散効果の高いトラリピ運用が可能になります。
ステップ1:戦略リストから「世界戦略」を選択
- マネースクエアの取引画面にログインします。
- 上部メニューから「トラリピ注文」をクリック。
- 表示される「トラリピ戦略リスト」の中から『世界戦略』を選択します。
ポイント:世界戦略は複数通貨ペアをまとめて設定できるため、1ペアずつの手間を省けます。
ステップ2:通貨ペアの確認
通貨ペア | 特徴 | レンジ目安 |
---|---|---|
AUD/NZD (オージーキウイ) |
資源国通貨同士で値動きが比較的安定 | 1.03〜1.13 |
EUR/GBP (ユーロポンド) |
EU圏内通貨同士でボラティリティが低め | 0.84〜0.94 |
USD/CAD (ドルカナダ) |
原油価格の影響を受けやすいが長期的に安定 | 1.28〜1.38 |
NOK/SEK (ノックセック) |
北欧通貨同士で相関性が高くレンジ相場傾向 | 0.94〜1.04 |
ステップ3:レンジ幅・注文本数を設定
マネースクエア推奨のレンジ設定は、過去10年の値動きを分析し、レンジの端から端まで均等に注文を配置します。
- レンジ幅:各通貨ペアの推奨値を採用
- 注文本数:20〜40本(資金量に応じて調整)
- 利益金額:1,000〜2,000通貨あたり10〜20pips
ステップ4:資金配分の最適化
世界戦略では、複数通貨ペアを運用するため資金管理が非常に重要です。
- 総資金の50〜60%を証拠金として確保
- 残りを評価損のクッションとして温存
- 通貨ペアごとに均等配分するか、安定性の高いペアに多めに配分
推奨パターンの活用例
マネースクエアでは、ユーザーの資金規模や運用目的に応じて、推奨パターンが複数用意されています。ここでは代表的な3パターンを紹介します。
パターン | 対象通貨ペア | 資金目安 | 特徴 |
---|---|---|---|
バランス型 | AUD/NZD, EUR/GBP, USD/CAD, NOK/SEK | 300万円〜 | 全通貨ペアを均等運用。安定感重視 |
高利回り型 | AUD/NZD, USD/CAD, NOK/SEK | 200万円〜 | スワップポイントも狙える組み合わせ |
低リスク型 | EUR/GBP, AUD/NZD | 150万円〜 | 値動きが穏やかで長期保有向き |
パターン選びのコツ
- 資金が少ない場合は通貨ペアを絞る
- ボラティリティの低いペアを中心に組む
- スワップ狙いの場合は金利差のあるペアを含める
トラリピ世界戦略のメンテナンス方法
トラリピ世界戦略は、一度設定して放置できるという利便性が魅力ですが、完全放置ではなく、定期的なメンテナンスが必要です。ここでは具体的なメンテナンス手順と注意点を解説します。
月次・四半期ごとのチェック
- 評価損益の確認:口座画面で含み損が過剰に増えていないかをチェック
- 証拠金維持率の確認:200%以上をキープするのが望ましい
- レンジ外ポジションの有無:価格が設定レンジから外れた場合は調整を検討
メンテナンス時の具体的行動例
状況 | 対応策 |
---|---|
証拠金維持率が150%以下 | ポジションの一部決済 or 資金追加 |
設定レンジを大きく外れた | レンジ幅の変更 or 一部戦略の停止 |
特定通貨ペアに偏りが発生 | ポートフォリオを再調整 |
想定外の相場変動時の対応
世界情勢や経済指標の発表などにより、相場が急変することがあります。トラリピ世界戦略は分散性が高いとはいえ、急激なトレンド相場には注意が必要です。
事前にできるリスク管理
- 損切りルールを設定しておく
- 各通貨ペアごとの最大ポジション数を制限する
- 重要指標発表前には新規注文を一時停止する
相場急変後のリカバリー手順
- まずは口座残高と証拠金維持率を確認
- 大きく含み損を抱えている場合、損切りか保有継続かを判断
- 資金追加による証拠金維持率の回復も選択肢
運用事例とシミュレーション結果
以下は、トラリピ世界戦略を初期設定のまま1年間運用した場合のシミュレーション例です(過去データを基にした参考値)。
期間 | 確定利益 | 最大含み損 | 年間利回り |
---|---|---|---|
1月〜3月 | +45,000円 | -30,000円 | 4.5% |
4月〜6月 | +50,000円 | -35,000円 | 5.0% |
7月〜9月 | +42,000円 | -40,000円 | 4.2% |
10月〜12月 | +48,000円 | -38,000円 | 4.8% |
※上記は過去のバックテスト結果であり、将来の運用成績を保証するものではありません。
まとめ:トラリピ世界戦略で安定運用を目指そう
マネースクエアが提案するトラリピ世界戦略は、4つの通貨ペアによる地理的・相関分散が特徴で、長期的に安定した収益を狙える運用法です。ただし「設定したら終わり」ではなく、定期的なチェック・必要に応じた調整が安定運用の鍵となります。推奨レンジ・資金配分を守りつつ、世界戦略を最大限に活用していきましょう。
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