FXの自動売買FXに興味はあるけれど、仕組みが難しそう…と感じていませんか?
実は、アイネット証券の「ループイフダン」は、初心者でも直感的に使えるシンプルなロジックで、長期運用にも向いています。
本記事では、ループイフダンの基本的な仕組みやロジック、戦略の選び方までを分かりやすく解説します。
「自動で売買してくれる仕組みを知りたい」「どんなロジックを選べばいいのか迷っている」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事で分かること
- ループイフダンの基本的な仕組みと特徴
- 上昇トレンド型・下降トレンド型ロジックの違い
- 買い戦略・売り戦略のメリット・デメリット
- 初心者が失敗しないための戦略選びのポイント
- ループイフダン活用の実践的アドバイス
ループイフダンとは?
ループイフダンは、あらかじめ設定した条件に沿って自動で売買を繰り返すFXの自動売買システムです。 特徴は、複雑なプログラミングが不要で、用意されたロジックを選択するだけで運用を開始できる点にあります。
ループイフダンの基本ロジック
ループイフダンには、大きく分けて「買い」戦略と「売り」戦略の2種類があります。
上昇トレンド型(買い戦略)
- 安く買って高く売る
- 長期的に価格が上昇する通貨ペアに向く
- スワップポイントがプラスになる通貨を選ぶと有利
下降トレンド型(売り戦略)
- 高く売って安く買い戻す
- 長期的に下落トレンドが続く通貨ペアに有効
- マイナススワップに注意が必要
戦略タイプ | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
買い | 上昇トレンドで利益 | スワップポイントがプラス | 下落局面に弱い |
売り | 下降トレンドで利益 | 短期的な急落にも対応可 | マイナススワップの負担 |
ループイフダンのメリット・デメリット
メリット
- 完全自動で取引が行われるため、時間がない人でも運用可能
- 感情に左右されない取引ができる
- 設定後はほぼ放置で運用可能
デメリット
- 相場が一方向に動くと含み損が拡大する可能性
- 設定ミスによる損失リスク
- マイナススワップ発生時のコスト負担
戦略選びで失敗しないための3つのポイント
- 過去のチャートでトレンド方向を確認する
- スワップポイントの有無をチェックする
- 資金管理ルール(最大損失額)を明確にする
ループイフダンの設定方法と運用の流れ
ループイフダンを実際に運用するには、あらかじめ通貨ペアや売買方向、値幅(ステップ幅)、注文数量などを設定します。ここでは、初心者でも迷わずに設定できるよう、具体的な手順とポイントを解説します。
通貨ペアの選び方
ループイフダンでは、主要通貨ペアから高金利通貨ペアまで幅広く取引できます。選ぶ際には、スプレッド(取引コスト)、値動きの特徴、スワップポイントなどを確認しましょう。
通貨ペア | 特徴 | 初心者おすすめ度 |
---|---|---|
USD/JPY | 値動きが安定、情報が豊富 | ★★★★★ |
EUR/JPY | ボラティリティ中程度 | ★★★★☆ |
AUD/JPY | 高金利通貨、資源国通貨 | ★★★☆☆ |
売買方向の設定
- 買い(ロング):価格が上昇すると予想する場合に選択。スワップポイントがプラスになることも多い。
- 売り(ショート):価格が下落すると予想する場合に選択。下落局面で利益を狙える。
値幅(ステップ幅)の決め方
値幅は、どのくらいの価格変動ごとに新しい注文を出すかを決める設定です。値幅が小さいほど取引回数が増え、利益確定も早くなりますが、含み損が増えるリスクも高まります。
値幅 | 特徴 | リスク |
---|---|---|
0.1円 | 頻繁に取引、短期回転向き | やや高い |
0.5円 | バランス型、初心者向け | 中程度 |
1.0円 | 低頻度、長期保有向き | 低い |
注文数量の設定
注文数量は資金管理の要です。1,000通貨単位から設定できるため、少額からのスタートも可能です。証拠金に余裕を持たせることでロスカットのリスクを減らせます。
「最初は1,000通貨で様子を見て、運用に慣れたらロット数を増やす」戦略がおすすめです。資金を分割して複数のロジックを運用すると、リスク分散にもなります。
ループイフダンの利益確定と損切りの仕組み
ループイフダンはあらかじめ設定した値幅ごとに自動で利益確定を行います。損切りは自動ではなく、設定したロスカット水準に達した場合や、手動で行う形です。
利益確定のタイミング
例えば、値幅0.5円・買い設定の場合、価格が0.5円上昇するごとに1回の利益確定が行われます。これにより、小さな利益を積み重ねることが可能です。
損切り戦略
損切りは感情的になりやすい部分です。あらかじめルールを決め、「想定外の相場変動時は早めに撤退」することが重要です。
- ロスカット水準を事前に設定する
- 重要イベント(米雇用統計、FOMCなど)の前後はポジション調整
- 含み損が証拠金の30%を超えたら見直し
運用例:10万円で始めるループイフダン
以下は、資金10万円でループイフダンを運用した場合のシミュレーションです。
設定条件 | 内容 |
---|---|
通貨ペア | USD/JPY |
売買方向 | 買い(ロング) |
値幅 | 0.5円 |
数量 | 1,000通貨 |
想定年間利益 | 約20,000円〜30,000円 |
ロジック選びに迷ったら:3つの判断フレーム
ポイント:ループイフダンは「通貨の特徴 × 値幅 × 数量」の整合性がカギ。下のフレームに沿って選べば、過剰リスクや取りこぼしを避けられます。
- 通貨の特徴を把握… 流動性・ボラティリティ・スワップ(例:USD/JPYは安定、AUD/JPYはスワップが相対的に有利)
- 値幅を決める… 狭い=回転↑/コスト影響↑、広い=回転↓/耐性↑。中庸をまず試す
- 数量を最終調整… 証拠金維持率が500%以上を目安に収まるロットに
ケース | 通貨の特徴 | 推奨値幅 | 数量の目安 | 狙い |
安定回転型 | USD/JPY(中ボラ) | 0.4〜0.6円 | 1,000通貨〜 | 回転と耐性のバランス |
スワップ重視 | AUD/JPY(スワップ期待) | 0.4〜0.5円 | 1,000〜2,000通貨 | 受取スワップ+回転益 |
相関分散 | USD/JPY+EUR/USD | 各0.3〜0.5円 | 合計ロットを抑制 | 同時被弾の平準化 |
- 維持率が500%以上でスタートできる?(割れそうなら数量を落とす)
- 重要イベント(雇用統計・FOMC等)の週は新規発注を抑える運用ルールがある?
- 週次で「約定回数・確定/評価損益・維持率」をログ化する仕組みがある?
精度を上げる実践フレーム:検証・リスク・運用の三位一体
簡易バックテスト(紙上検証)で“想定外”を炙り出す
過去チャートで値幅の適合度を確認し、回転数・ドローダウン(DD)・獲得pipsのバランスを見ます。
- 通貨ペアを選定(例:USD/JPY)し、過去2〜3年のチャートを用意
- 候補の値幅を2〜3種(例:0.3円/0.5円/0.8円)用意
- 各値幅で「利確成立回数(=回転)」「最大含み損(=DD推定)」を目視集計
- 回転/コスト/耐性のバランスが最良の値幅を仮採用
候補値幅 | 利確回数(概数) | 推定最大DD | 概算コスト影響 | 総合所感 |
0.3円 | 多い | やや大 | やや大 | 短期回転向き。耐性・コスト要注意 |
0.5円 | 中 | 中 | 中 | バランス型で初心者向き |
0.8円 | 少 | 小 | 小 | 機会損失に注意。長期向き |
※目視検証は“傾向把握”が目的。実運用の結果を週次でログ化し、差分で微調整してください。
リスク管理を数値化:維持率とロスカット余白
ポジションを増やす前に、維持率(%)とロスカットまでの距離(円)を簡易で見積もります。
- 維持率の目安:常時500%以上をキープ(割れそうなら「新規停止→数量縮小」)
- 最大想定含み損の把握:過去DDに安全係数(×1.2〜1.5)を掛ける
- ロスカット余白:「現在値 − ロスカット水準」を常時メモし、重要指標週は余白を広げる
チェック項目 | OK基準 | 対応アクション |
維持率 | ≧ 500% | 未満なら新規停止→数量縮小で回復 |
ロスカット余白 | イベント週は平時より広め | 数量を落とす/新規停止 |
最大想定DD | 余力で吸収可能 | 値幅拡大・通貨分散・ロット縮小 |
週次ダッシュボードで運用を“見える化”
以下のテンプレをコピーしてスプレッドシート化。“良い週も悪い週も”同じ指標で点検し、感情介入を抑えます。
週 | 戦略名 | 約定回数 | 確定損益 | 評価損益 | 維持率 | 所見/対応 |
W1 | USD/JPY_買い_0.5円 | — | — | — | —% | — |
W2 | AUD/JPY_買い_0.4円 | — | — | — | —% | — |
W3 | EUR/USD_売り_0.4円 | — | — | — | —% | — |
※3週連続で想定外が続く戦略は、値幅や数量を“少しだけ”見直すのが基本。大幅変更は避ける。
ケーススタディ:レンジが拡大したらどうする?
直近の落ち着いた相場から、突如ボラティリティが拡大したケースを想定。
- 症状:評価損が急増、維持率が下限接近
- 一次対応:新規発注を一時停止 → 同一戦略の数量を段階的に縮小
- 二次対応:値幅を一段階広げ、回転速度を敢えて落として耐性を上げる
- 復旧条件:週次指標(維持率・評価損)が基準内に戻るまでロットは増やさない
まとめ
ループイフダンの本質は、一定の値幅で売買を繰り返し、小さな利益を積み上げることにあります。勝ち筋に寄せるには、通貨の特徴に合う値幅と、維持率に収まる数量の整合が不可欠です。
- 通貨特性 × 値幅 × 数量の整合を取る
- 維持率500%目安で過剰なロットを避ける
- 週次ログで“想定と実績のズレ”を早期修正
まずは小ロットで開始し、データを見ながら微調整。これが、初心者でも無理なく継続できる王道運用です。
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