ホーム > お金 > FX会社 > DMM FX > DMM FXのロスカット・追証を徹底解説|維持率50%・追証100%の仕組みと回避術
【最短で理解】ロスカット50%・追証100%──“いつ・何が起きるか”を先に決めておく
FXで長く残る鍵は「損失は小さく・口座は守る」こと。DMM FXでは証拠金維持率50%でロスカットが発動し、100%未満で追加証拠金(追証)が発生します。本記事は公式ルールを踏まえ、判定タイミング・アラート・解消期限・強制決済の流れを図解。さらに実務で使える回避術(計算テンプレ・ポジション設計・資金配分)まで、今日から運用に組み込める形でまとめました。
この記事で分かること
- DMM FXのロスカット/追証の閾値と仕組み(維持率50%/100%)
- 判定タイミング・70%アラート・マージンカットの流れ
- 維持率計算式と“いくら余力が必要か”の求め方
- 相場急変時の例外・リスク(滑り/マイナス残高リスク)
- 今日からできる回避術チェックリストと設計テンプレ
- ロスカット・追証の全体像:閾値・判定・期限
- 維持率の計算式と“落ちない設計”
- ロスカット/追証の判定タイミングとフロー
- “避ける仕組み”を先に作る:チェックリスト
- よくある疑問への答え
- 実戦シミュレーション:追証・ロスカットを避ける設計
- ロット設計テンプレ:“等リスク固定法”
- 注文と執行管理:「先に損切りを置く」が標準
- イベント・週またぎ対策:ギャップと拡大スプレッド
- “追証が出たら”の優先順位:迷わないフロー
- スマホでできる“早期察知”:通知とカレンダー
- エントリー前チェック:30秒ルーティン
- よくある落とし穴:“維持率は最後に見る”は遅い
- “見える化”の小ワザ:ダッシュボード化
- 追証が出た“その日から翌営業日4:59”まで:やることタイムライン
- ロスカット後の“リカバリー計画”:3段階の再発防止
- 口座規模別・“上限ロットの現実値”の目安
- ケーススタディ:アラート→追証→ロスカットを止める分岐
- まとめ:“設計の勝ち”で維持率を落とさない
- よくある質問(FAQ)
ロスカット・追証の全体像:閾値・判定・期限
DMM FXでは、証拠金維持率(MMR)が50%以下でロスカット(全ポジション強制決済)、100%未満で追加証拠金(追証)が発生します。維持率は「(純資産額-注文証拠金) ÷ ポジション必要証拠金 × 100」で算出。維持率が70%を下回るとアラート通知、50%以下で自動執行されます(相場状況により50%を下回る水準で執行されることもあります)。追証は毎営業日クローズ時点で判定され、発生した場合は翌営業日4:59までに入金または決済で解消が必要。未解消ならマージンカット(強制決済)の対象です。
要点まとめ
- 維持率50%以下:ロスカット(全決済)実行
- 維持率100%未満:追証が発生(毎営業日クローズで判定)
- 70%割れ:アラート通知(1営業日1回)
- 追証期限:翌営業日4:59までに解消
注意点
- 急変時は50%を大きく下回る価格で執行され得る
- 強制決済でも預託証拠金超の損失が出る可能性
- メールが届かないことがあるため、受信設定を要確認
※スマホでは横にスライドしてカードを確認できます。
維持率の計算式と“落ちない設計”
証拠金維持率=(純資産額-注文証拠金)÷ポジション必要証拠金×100。必要証拠金はポジション量と必要証拠金率に連動し、評価損が広がるほど純資産は減ります。したがって、維持率は①ロット(建玉)と②評価損の許容幅の掛け算で決まります。新規時に「最大許容逆行pips」を先に決め、逆行=○○pipsで維持率70%→50%までの距離を作っておくと、アラート到達時に処置する時間が確保できます。
口座状態(例) | 数値 | 維持率への影響 |
---|---|---|
純資産100,000円/必要証拠金50,000円/注文証拠金0円 | (100,000-0)÷50,000×100=200% | 健全。逆行余地が大きい。 |
評価損拡大で純資産70,000円に低下 | (70,000-0)÷50,000×100=140% | 追証ライン(100%)に接近。 |
純資産49,000円 | (49,000-0)÷50,000×100=98% | 追証発生(クローズ判定時)。翌営業日4:59までに解消。 |
純資産25,000円 | (25,000-0)÷50,000×100=50% | ロスカット域。相場状況次第で50%より不利で執行も。 |
ロスカット/追証の判定タイミングとフロー
実務で重要なのは「いつ判定されるか」と「期限まで何をすべきか」。以下に要点をまとめます。
追証(追加証拠金)の流れ
- 毎営業日クローズで維持率判定(100%未満で発生)
- 翌営業日4:59までに入金または決済で解消
- 未解消ならマージンカット(強制決済)
※メール未達に備え、受信設定とアプリ通知を二重化。
ロスカット(強制決済)の流れ
- 維持率50%以下で発動(全ポジション決済)
- 事前通知なく執行(急変時は50%を下回る場合あり)
- 発注中の注文は取り消される
※強制決済でも証拠金超の損失が出る可能性あり。
※スマホでは横にスライドしてカードを確認できます。
“避ける仕組み”を先に作る:チェックリスト
- エントリー前に「最大逆行pips」「損切り位置」「想定評価損」を数値化
- 新規ロットは「追証100%到達までのバッファ」を最低20〜30%確保
- 維持率アラート70%到達=即時で「半分決済 or 入金 or 両方」
- 指標・週明けギャップは証拠金を厚めに(強制決済後の不足リスク回避)
- メール未達対策:受信設定を見直し、アプリ通知も二重化
よくある疑問への答え
- Q. 維持率の確認場所は?…取引ツールの口座情報でリアルタイム表示。式は「口座情報/ヘルプ」で確認。
- Q. 追証が出たらまず何を?…金額を確認し、4:59までに入金 or 決済で解消。
- Q. ロスカットは必ず50%で止まる?…相場急変時は50%以下で執行され得る。
- Q. 強制決済後に不足が出る?…市場状況次第で証拠金超の損失が生じ得る。
実戦シミュレーション:追証・ロスカットを避ける設計
ここからは、具体的な数値と手順で「どうすれば維持率が落ちにくいか」を体感します。前提として、証拠金維持率(MMR)=(純資産−注文証拠金)÷必要証拠金×100。
カギは、①ロット(必要証拠金)と②評価損の伸び(純資産の目減り)のバランスです。
ケース1|一括エントリーで追証ギリギリ
- 入金10万円、USD/JPYを一度に2万通貨建て。
- 必要証拠金が増大し、評価損−1.5円で維持率が急低下。
- 結論:一括はNG。分割建て+損切り先置きで緩衝地帯を作る。
ケース2|分割+OCOで維持率を守る
- 1万通貨→5000通貨→5000通貨の3分割。
- 各ポジションへOCO(利確+損切り)を設定。
- 結論:必要証拠金の段階増で維持率の急落を抑制。
ケース3|ナンピンの罠
- 逆行時に追加で同量を買い増し=必要証拠金↑。
- 評価損も拡大し、二重の圧力で維持率が落ちる。
- 結論:ナンピンは損切りの代替にならない。
※スマホでは横にスライドして3つのケースを確認できます。
ロット設計テンプレ:“等リスク固定法”
各トレードで失ってよい金額を口座残高の1%(~2%)に固定し、損切り幅(pips)からロットを逆算する方法です。これにより、勝敗に関わらず維持率の急落を避けやすい設計が可能になります。
計算式
許容損失額=口座残高×リスク%(例:1%)
ロット=許容損失額 ÷(1pipsあたり金額×損切りpips)
項目 | 設定例 | メモ |
---|---|---|
口座残高 | 100,000円 | 日々変動するので、毎回更新 |
リスク% | 1%=1,000円 | 初心者は1%、慣れても2%まで |
損切り幅 | 20pips | 直近の高安越えに置く |
1pipsあたり | 1万通貨で約100円(USD/JPY) | 通貨で異なる(目安) |
計算結果(ロット) | 約5,000通貨 | 1,000÷(100×20)=0.5万通貨 |
注文と執行管理:「先に損切りを置く」が標準
取引ツールでは、IFD-OCO/OCO/トレーリングなどの注文タイプを使って、発注と同時に損切りを固定するのが基本です。相場急変時には滑りが発生する可能性を前提に、許容滑り幅の設定や板の薄い時間帯を避けるなどの執行品質対策を取り入れましょう。
発注テンプレ(IFD-OCO)
- 狙い価格にIFDで新規。
- 同時にOCOで利確・損切りを登録。
- 損切りは最初に置く(後付けは忘れ・遅れの元)。
執行品質のコツ
- 板が薄い時間(早朝・指標直後)は規模を落とす。
- 許容滑りを広げるほど約定しやすいが、乖離許容に注意。
- 分割決済で一部利確→残りは建値ストップへ繰り上げ。
※スマホでは横にスライドしてカードを確認できます。
イベント・週またぎ対策:ギャップと拡大スプレッド
雇用統計やFOMC、週明けオープンはギャップ発生やスプレッド拡大が起きやすい時間帯です。維持率対策としては、①ポジション縮小、②逆方向のヘッジ(スワップ負担に要注意)、③証拠金の厚め維持の三択で検討します。
通常より広い価格乖離の可能性があるため、損切り到達=その価格で約定しないことも想定しましょう。
通貨ペア | 平常時の体感ボラ | 指標時の注意 | 対策メモ |
---|---|---|---|
USD/JPY | 中 | 米指標で瞬間拡大 | 分割発注+建値繰上げ |
EUR/JPY | 中~やや高 | 欧州時間の連動増 | ロット抑制で維持率温存 |
GBP/JPY | 高 | スプレッド拡大に注意 | ストップ広め+規模半分 |
AUD/JPY | やや低~中 | 資源・中国指標で変動 | イベント前に縮小 |
“追証が出たら”の優先順位:迷わないフロー
- 追証金額と期限を確認(期限までの残り時間)。
- ポジションの分割縮小(評価損の大きいものから部分決済)。
- 同時に入金の可否を判断(余裕資金があるか)。
- 縮小+入金で維持率を一気に回復させる。
- 再発防止:ロット再設計・損切り距離の是正・イベント回避。
スマホでできる“早期察知”:通知とカレンダー
価格&維持率アラート
- 価格到達通知を上下に2本用意(利確帯・損切り帯)。
- 維持率70%目安に近づくレベルにも通知を置く。
- 通知=即アクション(縮小・追加入金・様子見の三択)。
経済指標カレンダー
- 米雇用統計、FOMC、CPI、要人発言は事前に印を付ける。
- イベント1時間前に規模半分のルールをセット。
- 週またぎは建玉縮小をデフォルトに。
※スマホでは横にスライドしてカードを確認できます。
エントリー前チェック:30秒ルーティン
- ロット計算:口座残高・損切り幅から等リスク固定で算出。
- OCO設定:利確・損切りを同時登録。
- イベント確認:直近2時間の高インパクト有無。
- 回線・端末:Wi-Fi安定、他アプリ停止、ツール再ログイン。
- 最悪ケース:ギャップで損切りが滑っても耐えられる規模か。
よくある落とし穴:“維持率は最後に見る”は遅い
落とし穴1
損切り未設定で放置。逆行→ナンピン→必要証拠金↑の悪循環。
落とし穴2
指標直前のフルロット。ギャップで損切りを飛び越えやすい。
落とし穴3
維持率70%アラートを軽視して先送り(対処が間に合わない)。
落とし穴4
メール未達・通知OFF。気づいた時には追証という事態に。
※スマホでは横にスライドしてカードを確認できます。
“見える化”の小ワザ:ダッシュボード化
スマホのホーム画面やノートに、固定テンプレを作っておくと迷いが減ります。
例)「今日の上限損失=残高×1%」「今の最大ロット=○○通貨」「イベント=21:30・23:00」「追証対策=縮小→入金→仕切り直し」など。
“意思決定の文章化”は、焦りや衝動を抑える最も安い保険です。
※第三パートでは、まとめとFAQ(6問)、そしてカテゴリートップへの導線を掲載します。
追証が出た“その日から翌営業日4:59”まで:やることタイムライン
追証は「毎営業日クローズ時点」で判定され、翌営業日4:59までが解消期限です。ここでは、実務で迷わないように時系列で行動を固定化します。ポイントは、①規模を減らす(評価損と必要証拠金を同時に軽くする)、②入金余力の可否、③翌朝までのイベント確認の3本柱です。
時間帯 | やること | 目的・注意点 |
---|---|---|
判定直後(当日夜) | 追証金額・維持率・含み損の内訳を確認。 評価損の大きい順に部分決済で縮小するか検討。 |
必要証拠金と純資産の両面から維持率を戻す。 感情的なナンピンは厳禁。 |
当日夜〜深夜 | 翌朝までの高インパクト指標・要人発言を確認。 必要ならさらに規模半分へ。 |
イベントでスプレッド拡大・ギャップが起きやすい。 維持率回復が不十分なら無理をしない。 |
当日夜〜翌朝 | 入金可否を判断(余裕資金があるか、生活費に影響しないか)。 入金する場合は必要額+安全マージンを用意。 |
入金は万能ではない。 根本原因(ロット過大・損切り運用の欠如)を是正する前提で。 |
期限前(翌営業日 4:59 まで) | 状況に応じて縮小+入金の両方を組み合わせて維持率を回復。 以後の建玉は等リスク固定で再スタート。 |
ギリギリの操作は誤操作リスクが高い。 期限1〜2時間前には完了させる。 |
ロスカット後の“リカバリー計画”:3段階の再発防止
ロスカットは「負け」ではなく、設計を見直すチャンスです。以下の3段階で再発を止めます。
- 診断:「過大ロット」「損切り未設定」「イベント無警戒」「ナンピン依存」のどれが原因かを特定。
- 処方:リスク1〜2%の等リスク固定、IFD-OCOで損切り先置き、イベント時は規模半分。
- 継続:エントリー前30秒ルーティン(ロット計算→OCO→イベント確認→回線確認→最悪ケース想定)を習慣化。
口座規模別・“上限ロットの現実値”の目安
下表は、口座残高・損切り幅・リスク1%を前提に、USD/JPYの目安を概算したものです(1万通貨=1pips約100円を目安)。
正確な値はレート・通貨ペアで変動するため、毎回ご自身で再計算してください。
口座残高 | 損切り幅 | 許容損失(1%) | 概算ロット(USD/JPY) | メモ |
---|---|---|---|---|
50,000円 | 20pips | 500円 | 約2,500通貨 | 少額だと無理な建玉は禁物 |
100,000円 | 20pips | 1,000円 | 約5,000通貨 | 入門期の現実的な上限の一例 |
300,000円 | 25pips | 3,000円 | 約12,000通貨 | 分割建てで執行品質を確保 |
500,000円 | 30pips | 5,000円 | 約16,000通貨 | イベント前は規模を半分へ |
ケーススタディ:アラート→追証→ロスカットを止める分岐
下の4つのカードは、維持率70%アラートの時点に戻して「分岐」を示したものです。早期に動ければ、追証やロスカットの手前で食い止められます。
A|即時・規模1/2に縮小
- 含み損が大きい順に部分決済。
- 必要証拠金も同時に減り、維持率が戻りやすい。
- その後の建玉は等リスク固定で再設計。
B|縮小+少額入金で回復
- 縮小だけで足りないなら入金を併用。
- 安全マージンを追加して70→120%程度へ。
- 以後は建玉を分割・OCO固定。
C|イベント前はスイッチオフ
- 高インパクト指標・週またぎは基本縮小。
- スプレッド拡大・ギャップを避ける。
- 入金だけで耐える発想をやめる。
D|やってはいけない例
- ナンピンで必要証拠金↑、維持率さらに低下。
- 損切り未設定のまま放置。
- イベント直前にフルロットへ増玉。
※スマホでは横にスライドしてカードを確認できます。
まとめ:“設計の勝ち”で維持率を落とさない
追証やロスカットは、結果であって原因ではありません。原因はたいてい、過大ロット・損切り未設定・イベント無警戒・ナンピン依存のどれかです。
対策はシンプルで、等リスク固定(1〜2%)、IFD-OCOで損切り先置き、イベント時は規模半分、そしてアラート70%で即対応。この繰り返しが、維持率を健康域に保ち、ロスカットを「理論上起き得るが実務では滅多にない」レベルまで遠ざけます。
大切なのは、平常時に決めたルールに従う勇気。焦り・期待・不安などの感情を、仕組みと数字で打ち消しましょう。
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