トラリピの戦略設定方法を初心者向けに徹底解説【マネースクエア】

マネースクエア

マネースクエアの「トラリピ」は、価格帯に注文を並べて“往復の値動き”でコツコツ利益を積む自動売買。
でも最初の壁は「設定ってどう決めればいいの?」という点ですよね。この記事では通貨ペア選び→レンジ設計→本数/間隔→利確幅→ロット/証拠金→維持率管理まで、初心者がつまずきやすい流れをテンプレとチェックリストで一気に解決します。

この記事で分かること
  • 通貨ペア選びと「レンジ相場」判定のコツ
  • レンジ幅・本数/間隔・利確幅の決め方(目安式)
  • ロット・必要証拠金・維持率の考え方(安全域)
  • 初心者向けの設定テンプレ(AUD/NZD・EUR/GBPほか)
  • 週次/月次/四半期のメンテ手順とチェックリスト

トラリピのキモは「設計」:考え方の全体像

トラリピは「広いレンジ × 小ロット × 分散」が基本。レンジ外の片方向トレンドで退場しないよう、まずは生存(維持率)を最優先に設計します。利確速度よりも続けられる余裕を重視しましょう。

ステップ1:通貨ペアを選ぶ(レンジ体質を重視)

  • AUD/NZD:地域・資源構造が近くレンジを作りやすい“鉄板”。
  • EUR/GBP:欧州内の通貨で往来が発生しやすい。必要証拠金はやや高め。
  • USD/CAD:資源(原油)との連動がある北米ペア。ドライバーが違い分散に有効。
  • 円クロス(AUD/JPY・NZD/JPY):スワップも狙えるがボラが出やすい。レンジは広めに。
ポイント:同じ地域・同じドライバーばかりに偏らせない。地域(オセアニア/欧州/北米)×ドライバー(資源/金利/景気)の違いで分散。

ステップ2:想定レンジを決める(滞在帯70〜80%カバー)

過去チャートで価格が滞在している帯を確認し、その7〜8割をカバーする広さを初期レンジに。
狭すぎると外れた時に機会損失+含み損が膨らみやすいので、最初は広め→後で絞るが安全です。

ステップ3:トラップ本数と間隔(中心厚め・端は薄く)

  • 中心価格付近で密度を高める(往来が多い帯を厚く捕捉)。
  • 上下端は疎めに敷き、外れた時の戻りを拾う“逃げ道”を確保。
  • 本数を増やしすぎると証拠金が固定化され柔軟性が落ちる点に注意。

ステップ4:利確幅の決め方(スプレッド×8〜20を起点)

利確幅は狭いほど回転数が増え、広いほど1回利益が増えます。
目安:スプレッドの8〜20倍」から始め、約定回数と維持率を見ながら微調整。

ステップ5:ロット・必要証拠金・維持率(安全域の線引き)

  • 維持率は最低200%・推奨300〜500%を常時キープ。
  • 余力が下がるならロット縮小利確幅拡大で回転を落として安定化。
  • “利益を急がずまず生き残る”が鉄則。

初心者向け:設定テンプレ(まずは小ロット×広レンジ)

通貨ペア 想定レンジ 間隔/本数 利確幅 意図・使い方
AUD/NZD 1.03〜1.13 0.001刻み/80〜120本 0.003〜0.005 往来しやすい帯を厚め。まずは回転の感触を掴む。
EUR/GBP 0.83〜0.93 0.0015刻み/60〜90本 0.004〜0.006 必要証拠金がやや高め。ロットは控えめで。
USD/CAD 1.28〜1.38 0.0015刻み/60〜90本 0.004〜0.006 資源ドライバーで分散に効く。イベント前は本数抑制。

※上表は学習用の一例。実運用前に最新の相場・証拠金率・スプレッド条件を必ず確認してください。

週次・月次・四半期のメンテ手順

頻度 チェック項目 アクション例
週次 約定回数・含み損・維持率 維持率が下がる前にロット縮小/一時停止。回転過多なら利確幅を少し広げる。
月次 中心価格のズレ・片側偏り 厚み帯を中心に再配分。片側に偏るなら薄い帯を追加。
四半期 ボラティリティ・イベント レンジ全体を再定義。イベント前は密度を緩めてリスク低減。

ありがちな失敗と回避策(チェックリスト)

  • レンジが狭すぎ:想定外で外れやすい → 最初は広め+後で絞る
  • ロット過多:維持率低下でロスカット懸念 → 維持率300〜500%目安で逆算
  • 同質ペアに偏る:同時悪化の可能性 → 地域/ドライバーの違いで分散
  • コスト軽視:超狭利確で回転だけ上げる → スプレッド×回転数=実効コストを試算

資金別ポートフォリオ例(単一ペアから複数ペアへ)

トラリピは資金量によって運用可能なレンジ幅・本数・ペア数が変わります。
初心者はまず1ペア・広レンジ・小ロットから入り、慣れたら複数ペアへ分散しましょう。

資金目安 推奨ペア構成 運用ポイント 想定維持率
30万円 AUD/NZD 1ペア 広レンジ×小ロット(0.1〜0.2万通貨)。回転数より維持率優先。 約300〜400%
50万円 AUD/NZD+EUR/GBP 地域分散で片側トレンド時のリスク軽減。ロットは0.1〜0.2万通貨ずつ。 約300%
100万円 AUD/NZD+EUR/GBP+USD/CAD 3地域分散で安定度向上。ロットは0.1〜0.3万通貨に分配。 約350%
200万円 4〜5ペア(円クロス含む) 円クロスはボラ大きめなのでロット小さめで加える。 約400%

複数ペア運用の設計手順

  1. 相関を確認:同じ方向に動きやすいペアは避け、相関係数0.7以下が望ましい。
  2. 地域・ドライバー分散:オセアニア(資源/金利)、欧州(経済圏内貿易)、北米(資源/景気)など。
  3. レンジの重なりを調整:同時に外れにくいよう、レンジ設定はペアごとに独立させる。
コツ:複数ペア運用では、1ペアあたりのロットを減らすことが必須。利益は合算で考え、単独ペアで稼ぎすぎないよう調整します。

資金管理とリスク調整の実例

例えば100万円で3ペア運用する場合:

  • 各ペアに30万円程度を割り当て、残り10万円は緊急余力としてプール。
  • 維持率が下がったらまずロットを削減し、それでも足りない場合は一部レンジを縮小。
  • 暴落局面では含み損が一時的に膨らむため、現金余力を常に20〜30%確保するのが安全。

実例テンプレ拡張(運用中の調整パターン)

状況 対応策 期待効果
維持率低下 ロット削減/一部レンジ削除 証拠金負担軽減、ロスカット回避
回転数少ない 利確幅縮小/密度調整 約定回数増加、利益回転向上
一方向偏り 中心価格を移動/反対側の本数増加 含み損偏りの是正、往来回復

運用モニタリングの頻度とツール活用

  • 週1回:マネースクエアの運用試算表で維持率・含み損益を確認。
  • 月1回:過去1か月のレンジ滞在率をチェックし、必要なら中心価格を調整。
  • 四半期:経済イベントカレンダーで中長期見通しを反映。

初心者が避けるべき落とし穴

  1. 初期から多ペア・高ロット:覚える前に維持率が崩れやすい。
  2. 利確幅極小:スプレッド負担が利益を圧迫。
  3. レンジの狭すぎ設定:外れた際の戻り待ちが長期化。
注意:トラリピは「勝ちやすさ」よりも「負けにくさ」を設計する投資法です。短期の利益にこだわりすぎないことが、長期生存への近道です。

応用戦略:収益性を高めるためのアプローチ

トラリピ初心者が基礎運用に慣れたら、次は応用戦略で収益性と安定性を両立させましょう。

ポイント:応用戦略は必ず小ロットからテストし、全体運用の2〜3割程度で試すのが安全です。

変動レンジ戦略

  • 経済指標や相場の転換点を見て、中心価格や幅を動的に調整
  • 急騰・急落後の新しいレンジに素早く適応できる。
  • リスク:頻繁な調整で発注ミスの可能性が増える。

ハーフ&ハーフ戦略

レンジを中心価格で上下に分け、買いレンジと売りレンジを同時運用する方法。

  • 片側に資金を集中させず、維持率が安定しやすい。
  • レンジ外れの影響を半減できる。

逆張り応用戦略

  • トレンド末期と判断した地点から逆方向に仕掛ける。
  • 利確幅を広めに設定し、一度の反発で大きく取る。
  • リスク:判断ミスで含み損が長期化する可能性あり。

まとめ

  • トラリピ戦略設定の肝はレンジ幅・本数・ロットのバランス
  • 資金量に応じて単一ペアから複数ペアへ分散するのが安全。
  • 応用戦略は少額から試し、全体運用の安定を崩さないことが重要。
  • 常に維持率・含み損・余力資金をモニタリングし、臨機応変に調整。
結論:トラリピは設定次第で長期的な安定収益を狙える運用手法。焦らず、小さく始めて育てることが成功の近道です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 初心者が最初に選ぶべき通貨ペアは?
豪ドル/NZドル(AUD/NZD)が安定したレンジ相場を形成しやすく、初心者にも運用しやすいとされています。
Q2. レンジ幅はどのくらいが適切ですか?
過去3〜5年の値動きを参考に、レンジ外れが年に数回程度になる幅が理想です。広めに設定することでロスカットリスクを低減できます。
Q3. 複数ペア運用のメリットは?
相関の低いペアを組み合わせることで、一方向への偏りリスクを軽減し、収益の安定性を高められます。
Q4. ハーフ&ハーフ戦略の効果は?
買いと売りのレンジを分けることで資金効率が向上し、レンジ外れ時のダメージを抑えられます。
Q5. 損切りは必要ですか?
基本は損切りを行わない設計ですが、想定外の相場変動時には資金保全のための損切りも検討すべきです。
Q6. 維持率が下がったときの対策は?
ロットを減らす、レンジを縮小する、資金を追加するなどで対策します。無理な建玉維持は避けましょう。

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