トレイダース証券 みんなのFXの注文方法のすべて!便利な特殊注文機能も解説

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【システムを味方に】みんなのFXの注文方法のすべてと特殊注文の徹底活用術

FX取引の成否は、適切な注文方法を選ぶかどうかに大きく左右されます。トレイダース証券 みんなのFXの取引ツールには、基本的な注文方法から、リスク管理と自動売買戦略に不可欠な特殊注文まで、幅広い機能が搭載されています。これらの注文方法の違いを正確に理解し、相場状況や取引スタイルに応じて使い分けることが、FXで安定した利益を出すための基本となります。本記事では、みんなのFXで利用できる全ての注文方法(成行、指値、逆指値、OCO、IFD、IFO)の仕組み、具体的な使い方、そしてそれぞれの注文を最も効果的に活用できる場面を徹底的に解説します。特に、忙しいトレーダーが必須とする複合注文の活用法を習得し、リスクを自動で管理できる体制を構築するための知識を提供します。

この記事の主な内容
  1. FX取引の基本となる3つの注文方法
  2. 特殊注文の基本:OCO注文(リスクと利益の自動管理)
  3. 特殊注文の応用 1:IFD注文(新規エントリーの自動化)
  4. 特殊注文の応用 2:IFO注文(完全自動取引の仕組み)
  5. 注文方法の使い分け:取引スタイル別最適な選択
  6. みんなのFXの注文機能活用によるリスク管理と注意点

1. FX取引の基本となる3つの注文方法

みんなのFXの取引の基本は、以下の3つの注文方法から成り立っています。まずこれらの基本的な仕組みを完璧に理解することが、全ての取引の出発点です。

基本注文 1:成行注文(At Market Order)

成行注文は、現在の市場価格で即座に約定させる注文方法です。「今すぐに買う/売る」という場合に利用します。

  • **特徴:** ほぼ100%約定しますが、価格を指定しないため、注文ボタンを押した瞬間の価格と実際に約定した価格に差が生じること(スリッページ)があります。
  • **活用場面:** 重要な経済指標の発表直後など、相場が急激に動き出し、トレンドに乗り遅れたくない場合や、ポジションをすぐに決済したい場合に利用されます。
  • **注意点:** スプレッド(売値と買値の差)が広がっているときや、相場が急変しているときは、想定外の価格で約定するリスクが高いです。

基本注文 2:指値注文(Limit Order)

指値注文は、現在の市場価格よりも「有利な価格」を指定して注文する方法です。新規注文と決済注文の両方に利用されます。

  • **新規注文の場合:** 「価格がもっと下がったら買いたい(現在価格より下)」「価格がもっと上がったら売りたい(現在価格より上)」と指定します。
  • **決済注文の場合(利食い):** 利益確定のために、「価格が〇円に達したら決済する」と指定します。
  • **活用場面:** チャート分析によって導き出されたサポートラインやレジスタンスラインで、相場が反転することを予想して待ち伏せエントリーする際に利用されます。

基本注文 3:逆指値注文(Stop Order)

逆指値注文は、現在の市場価格よりも「不利な価格」を指定して注文する方法です。これも新規注文と決済注文の両方に利用されます。

  • **新規注文の場合:** 「価格が〇円を超えて上昇したら買いたい」「価格が〇円を割って下落したら売りたい」と指定します。現在のトレンドが継続する(ブレイクアウト)ことを期待してエントリーする際に使われます。
  • **決済注文の場合(損切り):** 損失を限定するために、「価格が〇円に達したら決済する」と指定します。この機能は、リスク管理において最も重要です。
  • **活用場面:** 損失を限定する損切り注文(ストップロス)として不可欠です。また、重要な抵抗線や支持線をブレイクした勢いに乗って取引したい場合にも使われます。
基本注文の比較と使い分け
注文方法 価格の指定 主な用途
成行注文 しない(即時約定優先) 緊急時のエントリー、即座の決済
指値注文 有利な価格 安値で買って高値で売る(待ち伏せ)
逆指値注文 不利な価格 損切り、ブレイクアウトの順張り

2. 特殊注文の基本:OCO注文(リスクと利益の自動管理)

特殊注文(複合注文)は、複数の注文を組み合わせて、取引の効率化とリスク管理を自動で行うための機能です。OCO注文は、その中でも最も頻繁に使用される重要な注文方法です。

OCO注文(One Cancels the Other Order)とは

OCO注文は、2つの注文を同時に出し、片方が約定した場合にもう片方の注文が自動的にキャンセルされる注文方法です。

  • **構成要素:** 基本的には、「指値注文(利益確定)」と「逆指値注文(損切り)」の2つを組み合わせて利用します。
  • **仕組み:** ポジションを保有した後、利益確定の目標価格と、損失限定のための損切り価格を同時に設定することで、どちらかの価格に到達すれば自動でポジションが決済されます。
  • **最大のメリット:** チャートに張り付いていなくても、損失が際限なく膨らむことを防ぎ、同時に利益目標も設定できるため、リスクリワード比率(RR)に基づいた計画的な取引が可能になります。

OCO注文の具体的な使い方(決済時)

米ドル/円を150.000円で買いポジション保有中とします。

  • **注文 1(指値/利食い):** 150.500円に到達したら利益確定
  • **注文 2(逆指値/損切り):** 149.800円に到達したら損失確定

150.500円に達して決済されたら、149.800円の注文は自動キャンセルされます。

OCO注文の応用的な使い方(新規エントリー)

新規エントリーの際にもOCO注文は有効です。例えば、重要な経済指標の発表を控え、相場がどちらに動くか予測できない場合に利用できます。

  • **使い方:** 現在価格を挟んで上下に、指値(安値買い/高値売り)と逆指値(ブレイクアウト買い/ブレイクアウト売り)を同時に設定し、どちらかに相場が動いたら、そちら側でエントリーを自動で行います。
  • **注意点:** 経済指標発表直後の乱高下で両方の注文が約定してしまう(両建てになってしまう)リスクもあるため、乱高下しやすい時間帯は避けるか、キャンセル注文の価格を慎重に設定する必要があります。

3. 特殊注文の応用 1:IFD注文(新規エントリーの自動化)

IFD注文は、主に新規エントリーを特定の価格で自動化したい場合に利用されます。忙しいトレーダーにとっては、チャートに張り付く必要をなくしてくれる便利な機能です。

IFD注文(If Done Order)とは

IFD注文は、「もし(If)最初の注文が約定したら、次の注文を自動的に発注する(Done)」という、2段階の注文を一度に設定する方法です。

  • **構成要素:**
    1. **第1注文(新規エントリー):** 指値または逆指値で価格を指定します。
    2. **第2注文(決済):** 第1注文が約定したことを条件に、利益確定(指値)または損切り(逆指値)のいずれか一方の決済注文を発注します。
  • **最大のメリット:** 第1注文が約定するまで、第2注文は市場に公開されません。このため、新規エントリーが成立した後の決済戦略を事前に確定させておくことができます。

IFD注文の具体的な使い方

米ドル/円(現在150.200円)が150.000円まで下がったら買いたいが、その後の利確目標は150.500円と決めている場合。

  • **第1注文(新規):** 150.000円で指値買い
  • **第2注文(決済):** 150.500円で指値決済

150.000円でエントリーが成立すれば、自動的に150.500円の決済注文が発注されます。

IFD注文の活用場面

  • **待ち伏せエントリー:** 決まった時間に見ることができないが、特定の価格帯で反転するだろうと予想される場合の、押し目買いや戻り売りに最適です。
  • **ブレイクアウトの自動化:** 重要な抵抗線を上抜けたらエントリーしたいが、チャートを見られない場合の逆指値注文にも利用できます。

4. 特殊注文の応用 2:IFO注文(完全自動取引の仕組み)

IFO注文は、IFD注文とOCO注文を組み合わせた、最も高度な複合注文です。これにより、新規エントリーから決済(利確と損切り)までの一連の流れを完全に自動化できます。

IFO注文(If Done OCO Order)とは

IFO注文は、「もし(If)最初の新規注文が約定したら、同時に2つの決済注文(OCO)を発注する(Done)」という、3段階の注文を一度に設定する方法です。

  • **構成要素:**
    1. **第1注文(新規エントリー):** 指値または逆指値。
    2. **第2注文(決済 OCO 1):** 利益確定のための指値注文。
    3. **第3注文(決済 OCO 2):** 損失限定のための逆指値注文。
  • **最大のメリット:** 新規エントリーから、リスクリワード比率に基づいた利確・損切りまでをシステムに任せることができます。これにより、忙しいトレーダーでも、感情に左右されない機械的な取引を徹底することが可能になります。

IFO注文の具体的な使い方(スイングトレードの完全自動化)

ユーロ/円(現在165.000円)が164.500円まで下がったら買いたいが、利確は166.000円、損切りは164.200円と決めている場合。

  • **第1注文(新規):** 164.500円で指値買い
  • **第2・第3注文(決済 OCO):** 166.000円で指値決済、164.200円で逆指値決済

164.500円で買いポジションが成立すれば、自動で166.000円と164.200円のOCO決済注文が発注されます。

IFO注文の活用場面

  • **スイングトレード・デイトレード:** 自分の決めた取引ルールに基づき、エントリーの待ち伏せから決済までを一貫してシステムに実行させたい、全ての計画的な取引に必須の注文方法です。

5. 注文方法の使い分け:取引スタイル別最適な選択

みんなのFXの多様な注文方法を最大限に活用するためには、ご自身の取引スタイルや相場状況に応じて、最適な注文方法を使い分けることが重要です。

取引スタイル別:推奨される注文方法と活用目的
取引スタイル 主な推奨注文 活用目的と具体的なシーン
スキャルピング 成行注文、ワンクリック注文 瞬時のエントリーと決済によるタイミング優先。決済にはOCOを使う時間がないことが多い。
デイトレード 成行注文、OCO注文、IFO注文 エントリーは成行、決済はOCOでリスク管理。外出中はIFOで待ち伏せ。
スイングトレード IFO注文(最優先)、指値/逆指値 チャートに張り付かないため、新規エントリーから決済まで全てIFOで自動化。
レンジ相場狙い 指値注文、OCO注文(新規) 上下限での反転を狙った待ち伏せ(指値)。反転確認後、OCOで決済。
トレンド相場狙い 逆指値注文、IFO注文 ブレイクアウト(逆指値)や、押し目・戻りの指値からのIFO注文で順張りを徹底。

6. みんなのFXの注文機能活用によるリスク管理と注意点

高度な注文方法を使いこなすことは、リスク管理の徹底に直結します。特に、自動で損切りを行うための設定は、すべてのトレーダーにとって必須です。

損切り注文(逆指値)は絶対!

FX取引で退場する多くの原因は、損切りをためらい、損失を拡大させてしまうことです。みんなのFXで取引する際は、OCOやIFO注文を利用し、エントリーと同時に必ず損切り(逆指値)を設定してください。

  • **重要性:** 損切り注文は、感情的な判断が入る余地をなくし、資金管理ルール(1回の損失を総資金の1%〜2%に限定する)をシステム的に守るための唯一の方法です。
  • **ワンクリック注文時の対応:** 成行注文でエントリーした場合でも、約定後すぐにポジション詳細画面からOCO注文を設定し、損切り価格を定める習慣をつけましょう。

価格指定時の「有効期限」設定の注意点

指値、逆指値、および複合注文(IFD/IFO/OCO)には、注文が有効である期間を指定できます。

  • **GTC(Good Till Cancelled):** 注文が約定するか、トレーダーがキャンセルするまで有効。最も一般的に使用されます。
  • **当日限り:** その日の取引時間終了時(日本時間で夏時間午前5:50、冬時間午前6:50)に自動的にキャンセルされます。
  • **注意点:** スイングトレードなどで数週間待ち伏せする場合はGTCを選択しますが、週末を跨ぎたくない場合は金曜日に注文を見直すか、有効期限を短く設定することを忘れないでください。

スリッページ許容幅の設定

成行注文では、指定したレートと実際に約定したレートとの間に差が生じる「スリッページ」が発生することがあります。みんなのFXでは、取引ツールでこのスリッページが許容できる幅(pips)を設定できます。

  • **活用:** 許容幅を狭く設定すると、想定外の価格での約定は避けられますが、相場が急変しているときは約定自体が成立しなくなる(注文が拒否される)可能性が高くなります。相場環境に応じて、適切な許容幅を設定しましょう。

まとめ

トレイダース証券 みんなのFXの注文機能は、単に「売買する」だけでなく、「いつ、いくらでエントリーし、いくらで利益を確定し、いくらで損失を限定するか」という、トレーダーの戦略全体を自動でサポートするために設計されています。

特に忙しいトレーダーは、以下の3つの複合注文の活用を徹底してください。

  1. **OCO注文:** ポジション保有後の決済には必須。損切りと利確の同時設定で、リスク管理と目標達成を両立させる。
  2. **IFD注文:** チャートを見られない時間帯の新規エントリーを自動化する。
  3. **IFO注文:** 新規エントリーの待ち伏せから、決済のOCO注文までを一気通貫で自動化し、感情に左右されない機械的な取引を実現する。

これらの高度な注文機能を使いこなすことが、みんなのFXで安定した利益を出し続けるための、最も効率的かつ安全な方法です。

よくある質問(FAQ)

Q1. スキャルピングではどの注文方法を使うべきですか?
スキャルピング(超短期取引)は、一瞬のタイミングを重視するため、成行注文またはみんなのFXの「ワンクリック注文」を主に使用すべきです。
  • **ワンクリック注文:** 損切りや利確のOCO注文を設定する時間がないため、指値や逆指値を使うと間に合わないことがほとんどです。その代わり、損切りは非常に厳格なルールに基づいて手動で瞬時に行う必要があります。
Q2. IFO注文を設定した後、途中で決済価格を変更できますか?
はい、可能です。IFO注文が成立し、新規ポジションが約定した後、自動で発注された2つの決済注文(利確の指値と損切りの逆指値)は、それぞれ独立したOCO注文として扱われます。
  • **変更手順:** みんなのFXの取引ツール内の「注文履歴」や「ポジション照会」画面から、未約定の決済注文を選択し、価格や有効期限を変更することができます。相場状況に合わせて、損切りを建値(エントリー価格)に移動させるなどのリスク管理も可能です。
Q3. 成行注文でスリッページを避ける方法はありますか?
成行注文は即時約定を優先するため、スリッページを完全に避けることは困難です。しかし、リスクを減らす方法はあります。
  • **許容幅の設定:** みんなのFXの取引ツールで、スリッページ許容幅を最小(例:0.1〜0.3 pips)に設定することで、大きなスリッページを避けることができます。ただし、この設定では相場が急変しているときに約定拒否が起こりやすくなります。
  • **時間帯の選定:** スリッページが最も発生しやすいのは、流動性が低い早朝や、重要経済指標発表直後です。これらの時間帯を避けて取引することが、最も根本的な対策となります。
Q4. 窓開けリスクを避けるために、週末前に注文をキャンセルすべき注文はありますか?
はい。週末を跨ぐと、週明けの窓開けによって、未約定の指値・逆指値注文が想定外の価格で約定したり、大きな損失を招く可能性があります。
  • **推奨:** 週末にポジションを持ち越す予定がない場合は、金曜日の市場終了(日本時間土曜日の早朝)までに、全ての未約定の新規注文(指値、逆指値、IFD、IFO)をキャンセルすることが推奨されます。
  • **決済注文:** ポジションを持っている場合は、損切り注文は残すべきですが、窓開けが損切り価格を大きく超える(滑る)可能性も考慮し、ロット数を調整するなどのリスク管理が必要です。
Q5. 逆指値(損切り)注文は、指値注文として発注できますか?
いいえ、できません。
  • **指値注文:** 現在価格よりも「有利な価格」での約定を目的とします。損失を限定したい場合、現在価格よりも不利な(損失となる)価格で決済したいため、指値注文では注文が成立しません。
  • **逆指値注文:** 現在価格よりも「不利な価格」での約定を目的とします。損切りは必ずこの逆指値注文(または複合注文内の逆指値機能)を利用して設定する必要があります。
Q6. 指値注文を仕掛ける最適なポイントはどこですか?
指値注文は、相場が反転すると予想される「節目」の価格帯に仕掛けるのが最適です。
  • **推奨ポイント:** 過去に何度も価格が反発した「サポートライン(支持線)」や「レジスタンスライン(抵抗線)」、またはキリの良い価格(例:150.000円)の直上や直下などが、多くのトレーダーが意識する節目となりやすいです。
  • **注意点:** 注文が約定しないリスクを避けるため、ラインにぴったりではなく、わずかに手前に指値を入れるトレーダーも多いです。

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