楽天証券で投資信託やETFに投資をしていると、定期的に「分配金」や「配当金」が支払われることがあります。これは投資成果の一部を現金で受け取れる仕組みで、資産運用の魅力のひとつです。
本記事では、楽天証券での分配金・配当金の受け取り方法、税金、再投資の設定などを初心者向けにわかりやすく解説します。
この記事で分かること
- 楽天証券の分配金・配当の受け取り方法
- 特定口座とNISAでの税金の違い
- 分配金の再投資と自動設定方法
分配金・配当金とは?
分配金とは、投資信託が運用益や保有資産の一部を投資家に分配するお金です。通常は年1回〜年4回程度支払われます。
配当金は、ETFなどが保有する株式から得た配当を、投資家に分配するものです。株式市場の配当に準じて、年1〜4回が一般的です。
種類 | 対象商品 | 頻度 | 課税 |
---|---|---|---|
分配金 | 投資信託 | 年1〜4回 | あり |
配当金 | ETF・株式 | 年1〜4回 | あり |
これらは「受取型」か「再投資型」かによって、実際に口座に入金されるか、再度運用に回されるかが変わります。
楽天証券ではこの設定を自分で選ぶことができます。次に、具体的な受取方法を見ていきましょう。
楽天証券での分配金・配当金受け取り設定方法
楽天証券では、投資信託やETFの分配金・配当金の受け取り方を、「現金受け取り」または「再投資」から選ぶことができます。以下の手順で、自分に合った設定を行いましょう。
受け取り方法の設定手順
- 楽天証券にログインします。
- 「マイページ」から「投資信託」または「ETF」を選択します。
- 「分配金・配当金設定」を選択します。
- 「現金受け取り」または「再投資」を選んで、設定を保存します。
これで、選んだ受け取り方法で分配金・配当金を受け取れるようになります。再投資を選ぶと、分配金や配当金が自動的に再投資され、運用資産が増えるメリットがあります。
楽天証券の分配金受け取りの注意点
- 受け取り時期の確認:分配金は投資信託やETFの決算期に合わせて支払われます。決算後、通常1〜2週間以内に受け取ることができます。
- 税金:分配金や配当金は課税対象です。課税方法は後述しますが、特定口座を使っていれば、税金は源泉徴収され、確定申告の手間が省けます。
- 再投資の選択:再投資型を選ぶと、分配金や配当金を元に、さらに新たな投資信託やETFを購入することができますが、手数料がかかることもあります。
自分のライフスタイルに合った受け取り方法を選ぶことで、投資効果を最大化することができます。
分配金・配当金にかかる税金と節税対策
分配金や配当金を受け取ると、20.315%の税金(所得税15.315%+住民税5%)が源泉徴収されます。ただし、NISA口座やiDeCoを活用することで、税金をゼロにすることも可能です。
1. 課税されるケース(特定口座・一般口座)
特定口座(源泉徴収あり)では、税金が自動的に引かれ、確定申告不要です。一般口座では、自分で申告・納税が必要になります。
2. 非課税で受け取る方法(NISA口座)
楽天証券でNISA口座を利用していれば、投資信託やETFの分配金は非課税で受け取れます(※ETFは国内株式扱いで非課税対象)。ただし、配当金のを設定する必要があります。
3. 節税のコツ
- つみたてNISA枠を優先活用する
- 高配当ETFの再投資はNISA口座で行う
- 年間利益が20万円以下なら確定申告不要(給与所得者の場合)
楽天証券ではNISA設定も簡単に行えるため、これから投資を始める人にも最適です。
まとめ|楽天証券で分配金・配当を効率よく受け取ろう
楽天証券では、投資信託やETFからの分配金・配当金を自動的に受け取る仕組みが整っており、初心者でもスムーズに資産形成が可能です。
ポイントは以下の通りです。
- 特定口座では自動的に税金が引かれた後、分配金を受け取れる
- NISA口座であれば、非課税で分配金を受け取ることが可能
- 分配金は「現金で受け取る」か「再投資する」か選べる
- 楽天証券の設定画面から自動積立・再投資のON/OFFが可能
特にNISA制度との組み合わせは節税メリットが大きく、資産形成のスピードを加速させます。ご自身の投資スタイルに合わせて、分配金の扱い方をあらかじめ設定しておくと、長期的に効率的な資産運用が実現できます。
今後の投資戦略において、分配金の受け取り方法は見過ごせない重要ポイント。ぜひ楽天証券での設定を見直し、最大限に活用していきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 分配金と配当金の違いは何ですか?
分配金は投資信託から、配当金は株式やETFから支払われる収益のことです。仕組みや支払い頻度が異なる場合があります。
Q2. 分配金は毎月受け取れますか?
毎月分配型の投資信託を保有していれば、毎月受け取ることができます。ただし、分配金が安定しない商品もあるため注意が必要です。
Q3. 分配金の再投資に手数料はかかりますか?
一部のファンドでは再投資時に購入手数料が発生することがあります。楽天証券では多くの投資信託がノーロード(手数料無料)です。
Q4. 楽天証券の分配金を楽天キャッシュで受け取れますか?
現時点では分配金を楽天キャッシュで受け取ることはできません。銀行口座への振込、または再投資による受け取りとなります。
コメント