SBI証券の外貨建て資産の購入方法とは?為替手数料や注意点を徹底解説

SBI証券

SBI証券では、米ドル建てETFや外貨建て債券など、さまざまな外貨建て資産を購入できます。為替の変動によって資産価値が影響を受ける一方で、円資産だけでは得られないリターンを狙えるのも外貨建て資産の魅力です。

特に住信SBIネット銀行との連携により、為替手数料を抑えながら効率的な外貨投資が可能となっています。しかし、初心者には両替や注文方法、手数料の違いが分かりにくいのも事実です。

この記事では、SBI証券での外貨建て資産の購入方法や為替手数料、注意点までを網羅的に解説します。外貨資産を活用した資産運用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

SBI証券で購入できる外貨建て資産の種類

  • 米国ETF:VOO、VT、VTIなど
  • 外貨建て債券:米ドル・豪ドル建ての社債や国債
  • 外貨MMF:短期金利を活用した資産保全商品

これらの商品は、為替差益と資産分散の観点から、近年注目されています。

外貨建て資産の購入方法

円貨決済と外貨決済の違い

円貨決済は注文時に円で支払い、SBI証券が自動的に為替取引をして購入する方法です。一方、外貨決済はあらかじめ両替しておいた外貨で直接商品を購入する方法で、外貨決済の方が為替手数料を抑えやすい特徴があります。

住信SBIネット銀行を活用した両替ステップ

  1. SBI証券と住信SBIネット銀行の連携口座を開設
  2. 住信SBIネット銀行で為替両替(1ドルあたり4銭の手数料)
  3. SBI証券へ外貨をリアルタイム振替

住信SBIネット銀行を使うことで、他社よりも大幅に低い為替手数料で運用が可能です。

注文方法と画面の使い方

以下のような操作画面で取引が可能です:

注文形式特徴
成行注文現在の為替レートで即時購入
指値注文指定したレートに達した時のみ約定

為替相場が気になる方は、指値注文を活用することでリスクを限定できます。

為替手数料とコストの比較

為替スプレッドの仕組み

為替スプレッドとは、買値と売値の差のことで、これが事実上の「手数料」になります。例えば、1ドル=150.00円の買値に対し、売値が149.95円ならスプレッドは5銭です。

主要証券会社の為替手数料比較

証券会社為替手数料(1米ドルあたり)
SBI証券(住信SBI連携)4銭
楽天証券25銭
マネックス証券25銭

住信SBIネット銀行との連携が、業界最安水準のコストを実現しています。

次は、外貨投資のメリットとリスクについて詳しく見ていきましょう。

SBI証券での外貨建て資産の購入方法

外貨建て資産とは?

外貨建て資産とは、日本円ではなく外国通貨で取引される資産のことを指します。たとえば、米ドル建てのETFや債券などがこれに該当します。SBI証券では、こうした外貨建て商品を購入するための仕組みが整っており、外貨決済や円貨決済の選択が可能です。

取扱商品の種類(米ドル建てなど)

SBI証券で購入できる外貨建て商品には以下のようなものがあります。

商品カテゴリ 通貨 代表的な商品
海外ETF 米ドル(USD) VOO、VTI、QQQなど
外国株式 米ドル、人民元など Apple、Tesla、Alibabaなど
外貨建て債券 米ドル、豪ドル、ユーロ 個人向け米国債、仕組債など

これらの資産を購入するには、外貨預り金口座の開設と、場合によっては為替取引の設定が必要です。

為替手数料とその仕組み

為替スプレッドとは?

外貨建て資産の購入時には、為替スプレッド(為替差)が発生します。これは、買値(Ask)と売値(Bid)の差を意味し、実質的な手数料と考えられます。SBI証券では、このスプレッドが低めに設定されており、業界でもコストパフォーマンスが高いとされています。

SBI証券の為替手数料水準

SBI証券の主な為替手数料(スプレッド)は以下の通りです(2025年7月時点)。

通貨 スプレッド 備考
米ドル 0.25円 住信SBIネット銀行経由で0.04円に
ユーロ 0.50円 対象となる商品はやや限定的
豪ドル 0.80円 債券取引時に利用可能

特に住信SBIネット銀行を利用した外貨両替を活用すれば、さらに手数料を抑えることが可能です。たとえば、米ドルではわずか0.04円という超低スプレッドで外貨を調達でき、ETFや外国株投資のパフォーマンス向上に寄与します。

円貨決済と外貨決済の選択

SBI証券では、外貨建て商品の購入時に「円貨決済」または「外貨決済」を選べます。どちらを選ぶかで利便性と手数料が異なります。

決済方法 特徴 おすすめシーン
円貨決済 購入時に自動で円から外貨へ両替(為替スプレッドあり) 初心者や一度きりの取引
外貨決済 あらかじめ外貨を用意しておき、そのまま支払う 為替手数料を抑えたい中〜上級者

長期的にコストを抑えるなら外貨決済+住信SBIネット銀行の活用が効果的です。

為替リスクとその管理方法

外貨建て資産には為替変動リスクがある

外貨建て資産を購入する際には、為替変動による損益が生じます。たとえば、米ドル建てETFを保有していた場合、為替が円高になれば円換算での評価額は下がってしまいます。

このような為替リスクは、資産運用における大きな変動要因の一つであり、注意が必要です。

為替リスク管理のポイント

  • 外貨建て資産の割合を調整(円建てとのバランスを取る)
  • 定期積立で取得単価を平準化(ドルコスト平均法)
  • 分配金・配当の再投資で為替の影響を緩和

特に長期投資では、「為替も時間をかけて平均化される」と考え、一時的な為替の上下に一喜一憂しない姿勢が大切です。

よくある質問(FAQ)

住信SBIネット銀行を使うメリットは?
住信SBIネット銀行を経由すれば、通常0.25円の米ドルスプレッドが0.04円まで低下し、大幅な為替コスト削減が可能です。外貨決済と併用することで、投資パフォーマンスを効率的に高められます。
為替手数料はいつ発生しますか?
円貨決済時に円から外貨に両替する際、または外貨を円に戻す際に為替スプレッドが適用され、これが手数料となります。外貨決済の場合は、外貨の調達時点でのみ発生します。
為替リスクを完全に回避する方法は?
完全な回避は難しいですが、円建て資産とのバランスを取る、定期的に買付ける、長期保有を前提とするなど、リスクを抑える手法はあります。為替ヘッジ商品を活用するという手段もありますが、コストがかかる点に注意が必要です。

まとめ

SBI証券では、豊富な外貨建て商品のラインナップと低水準の為替手数料を活かして、外貨資産への投資をスムーズに行えます。特に住信SBIネット銀行との連携を活用すれば、コストを大幅に抑えた効率的な外貨投資が実現可能です。

外貨建て資産の購入を検討している方は、為替スプレッド・決済方法・外貨調達ルートをしっかり比較し、自分に合った方法で投資を進めましょう。長期的な資産形成において、外貨資産を適切に活用することは非常に重要です。

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