SBI証券の手数料は安い?取引手数料・信託報酬・スプレッドを他社と徹底比較

SBI証券

証券会社を選ぶうえで、もっとも気になるのが「手数料」ではないでしょうか?

近年は「手数料ゼロ」や「業界最安」を掲げる証券会社も多く、違いがわかりづらくなってきています。

特にSBI証券は、ネット証券最大手として「低コスト」を強みとしながら、取引手数料・信託報酬・スプレッドのすべてにおいてバランスの良い水準を実現しています。

この記事では、SBI証券の主要な手数料体系をカテゴリごとに整理し、楽天証券・マネックス証券などの競合とも徹底比較。初心者にもわかりやすく、コストの全体像がつかめる構成で解説していきます。


SBI証券の取引手数料の基本

SBI証券の株式取引では、2つの手数料プランが用意されています。

プラン名 特徴 こんな人におすすめ
スタンダードプラン 1回の取引ごとに手数料がかかる 取引回数が少なく、スポットで買いたい人
アクティブプラン 1日の約定代金合計に応じた定額制 デイトレーダーや頻繁に売買する人

1日100万円までの取引なら手数料が無料というアクティブプランのインパクトは大きく、手数料ゼロで株式投資をしたい層には特に支持されています。

また、2023年からはSBI証券と楽天証券がそろって「国内株式(現物・信用)の手数料無料化」を打ち出しており、条件次第でほぼゼロコスト運用が可能です。


投資信託の手数料|信託報酬と販売手数料の実力

投資信託にかかる手数料には、主に以下の2つがあります。

  • ✔ 購入時手数料(販売手数料):購入時に一括で支払う手数料
  • ✔ 信託報酬:運用中に発生する管理手数料(年率)

SBI証券では、ほぼすべてのファンドが「ノーロード(販売手数料無料)」で提供されています。 そのため、購入時コストは実質ゼロで始めることができます。

信託報酬の低さが魅力

特に注目すべきは、信託報酬の安さです。以下のような低コストファンドが多数揃っています:

ファンド名 信託報酬 備考
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.09372% 楽天証券でも同条件で取扱いあり
SBI・V・全米株式インデックス 0.0938% VTI連動、SBI証券限定
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) 0.1133% グローバル分散投資に最適

信託報酬が0.1%前後という水準は、業界でも最安レベルであり、長期運用におけるコスト差は数万円以上になることもあります。

もちろん、つみたてNISA対応ファンドも豊富にラインナップされており、初心者でも「低コスト × 分散投資」が実現可能です。


外国株・FX・ETFの手数料とスプレッド

SBI証券では、外国株式やFX、ETF(上場投資信託)にも対応しており、それぞれ独自の手数料体系があります。

■ 外国株式(米国株など)

  • 取引手数料:0.495%(税込、最低手数料0ドル)
  • 為替手数料:片道25銭(住信SBIネット銀行経由で片道4銭も可能)

米国株を買う際は、為替コスト+取引手数料のダブルコストがかかりますが、SBIは為替部分での優遇があり、トータルでは安価です。

■ FX取引(SBI FXトレード)

  • スプレッド:米ドル/円 0.18銭〜(1通貨単位)
  • 取引手数料:無料

スプレッドは業界最狭水準で、1通貨単位で取引可能な点も大きな強みです。

■ 海外ETF

  • 米国ETFの買付手数料:0.495%
  • 一部ETF(9銘柄)については買付手数料無料

たとえば、バンガードのVOOやVTIなどは、SBI証券で無料買付キャンペーンの対象となることもあります。


株式取引手数料の他社比較(楽天・マネックス)

株式の取引手数料は、証券会社ごとに大きな差があります。ここでは、SBI証券・楽天証券・マネックス証券の「現物株」「信用取引」の料金を比較してみましょう。

■ スタンダードプラン(1注文の取引額に応じた手数料)

取引金額 SBI証券 楽天証券 マネックス証券
5万円まで 55円 55円 55円
50万円まで 275円 275円 275円
100万円まで 535円 535円 535円

■ アクティブプラン(1日の取引金額に応じた手数料)

1日合計金額 SBI証券 楽天証券 マネックス証券
100万円まで 無料 無料 550円
200万円まで 1,238円 2,200円 1,100円

SBI証券と楽天証券は「100万円以下は無料」のため、小〜中規模投資家には非常に有利です。

一方、マネックス証券は「定額制」の割引が少ないため、少額投資であればSBI・楽天の優位性が明確です。


投資信託・NISAのコストを比較

つみたてNISAや一般NISAで運用する際に重要なのが、信託報酬です。

同じファンドであっても、証券会社によって保有コストや取り扱いの有無が異なることがあります。

■ 信託報酬の比較(人気ファンド3本)

ファンド名 SBI証券 楽天証券 マネックス証券
eMAXIS Slim S&P500 0.09372% 0.09372% 0.09372%
SBI・V・全米株式 0.0938%(独占取扱)
eMAXIS Slim オールカントリー 0.1133% 0.1133% 0.1133%

このように、SBI証券は「SBI・Vシリーズ」を独占的に扱っており、楽天やマネックスでは買えない優良ファンドが利用できます。

■ 保有ポイント制度(投信マイレージ)の比較

証券会社 還元率(年率) 対象ファンド
SBI証券 最大0.25% 指定銘柄中心(eMAXIS Slimなど)
楽天証券 最大0.048% 楽天キャッシュ決済で0.5%還元も
マネックス証券 0.08%〜0.15% 指定銘柄中心

投信マイレージの還元率もSBIが高水準で、「低コスト+還元」での実質利回りが有利です。


FX・外国株・ETFのスプレッド・為替手数料を比較

次に、SBI証券と他社の為替手数料・FXスプレッド・ETF手数料を比較していきます。

■ 米国株の為替手数料比較(1ドルあたり)

証券会社 為替手数料 備考
SBI証券 25銭(片道) 住信SBIネット銀行経由で4銭に低減可能
楽天証券 25銭(片道) 楽天銀行ルートでも変わらず
マネックス証券 25銭(片道) 低減不可

為替コストを重視する人は、住信SBIネット銀行との併用でSBI証券が圧倒的に有利です。

■ FXスプレッド比較(USD/JPY)

証券会社 スプレッド 最小取引単位
SBI FXトレード 0.18銭〜 1通貨
楽天FX 0.2銭〜 1,000通貨
マネックスFX 0.3銭〜 1,000通貨

特にSBI FXトレードは「1通貨から取引できる」点でも初心者に好まれています。

■ 米国ETFの買付手数料

証券会社 買付手数料 無料ETFの有無
SBI証券 0.495% 対象ETFは買付手数料無料
楽天証券 0.495% 条件付きで無料
マネックス証券 0.495% 無料ETFなし

VOOやVTIなど人気ETFを無料で買いたい人はSBI証券が有利です。


7. 手数料以外に見るべき“実質コスト”とお得な仕組み

証券会社のコスト比較では、単に「手数料」だけでなく、実質的な“お得度”も重要な要素です。

■ クレカ積立のポイント還元が超強力

SBI証券では、三井住友カードを使った投信積立で最大5%のVポイント還元が受けられるキャンペーンが継続的に実施されています。

  • 通常カード:0.5%還元
  • ゴールドカード:1.0%〜1.5%
  • プラチナプリファード:最大5.0%

年間数千〜数万円相当のポイントが受け取れるため、手数料が実質相殺される水準に達することもあります。

■ 投信マイレージ&Vポイント投資

投資信託を保有しているだけでポイントが貯まる「投信マイレージ」も魅力。さらに、Vポイントを使って再投資も可能なため、コストを抑えた複利運用が可能です。

こうした「見えないお得」を含めて評価すると、SBI証券のコストパフォーマンスは圧倒的といえます。


8. よくある質問(FAQ)

Q. 株式の手数料は本当に無料なんですか?
はい、SBI証券では「アクティブプラン」選択時に1日100万円までの国内株式取引が手数料無料です。ただし、条件や上限があるため注意が必要です。
Q. 信託報酬はどのタイミングで引かれますか?
信託報酬は日割りで毎日ファンド資産から差し引かれ、基準価額に反映されるため、直接支払うことはありません。
Q. NISA口座では手数料がかかりますか?
NISA・つみたてNISA口座での取引は、基本的に手数料が非課税かつ無料の商品が多く、低コストでの投資が可能です。
Q. クレカ積立の上限はありますか?
はい、クレジットカードによる投信積立の上限は毎月5万円までです(2025年時点)。

9. まとめ|SBI証券は手数料でも“総合力”で選ばれる

ここまで紹介してきた通り、SBI証券はあらゆる投資商品において「手数料の低さ × 利便性の高さ」を兼ね備えています。

  • ✔ 国内株:1日100万円まで無料(アクティブプラン)
  • ✔ 投資信託:信託報酬が業界最安水準、ノーロード多数
  • ✔ 外国株・ETF:為替コストや買付手数料を抑えられる
  • ✔ FX:スプレッド最小水準、1通貨から取引可能

さらに、ポイント還元やクレカ積立、Vポイント投資といった“+αのメリット”もあり、実質的なコストパフォーマンスでは他社を大きくリードしています。

少しでもコストを抑えて賢く投資したい方には、SBI証券は間違いない選択肢です。

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