【完全解説】LION FXでRSIを極める!設定値・ダイバージェンス・売買シグナル
RSI(Relative Strength Index:相対力指数)は、FX相場が「買われすぎ(過熱)ているか」「売られすぎ(底値)ているか」を判断するために最も広く使われるオシレーター系テクニカル指標です。ヒロセ通商 LION FXの取引ツールは、PC版のLION FX C2、スマホアプリ共にRSIを標準搭載しており、設定も非常に簡単です。本記事では、LION FXのチャートを活用し、RSIの基本的な概念から、具体的な設定値の選び方、売買シグナルの読み方、そしてRSIの最も強力なシグナルである「ダイバージェンス(逆行現象)」の活用法までを徹底的に解説します。RSIを正しく使いこなし、レンジ相場での逆張りやトレンド転換の初期を捉える精度の高いトレード戦略を構築しましょう。
この記事の主な内容
- RSIの基礎知識とLION FXでの設定方法
- RSIの基本的な見方:買われすぎ・売られすぎ水準での売買シグナル
- RSIの期間設定の考え方と取引スタイル別推奨値
- 応用編:RSIの最も強力なシグナル「ダイバージェンス」の活用
- RSIの弱点とダマシを回避する他の指標との複合分析
- LION FXのチャートとRSIを使った具体的な逆張り・順張り戦略
1. RSIの基礎知識とLION FXでの設定方法
RSIは、J.W.ワイルダーによって開発され、FX市場における相場の勢いや加熱度合いを測るために利用されます。その仕組みと、LION FXのチャートでの設定方法を理解しましょう。
RSIの基本的な概念
RSIは、過去の一定期間における価格の「値上がり幅」と「値下がり幅」を比較し、その期間内での値上がり幅が全体に占める割合を0%から100%の数値で表現します。
- 計算式(概要): $RSI = \frac{A}{A + B} \times 100$
- A: 期間内の平均的な値上がり幅の合計
- B: 期間内の平均的な値下がり幅の合計
- 数値の意味:
- RSIが100%に近い: 値上がり幅が値下がり幅に比べて非常に大きい(買われすぎ)。
- RSIが0%に近い: 値下がり幅が値上がり幅に比べて非常に大きい(売られすぎ)。
LION FX C2(PC版)でのRSI設定手順
LION FX C2では、チャート下部にRSIをサブチャートとして簡単に表示できます。
- チャート画面を開く: 分析したい通貨ペアのチャートを開きます。
- テクニカル指標の追加: チャートツールバー、または右クリックメニューから「テクニカル指標」を選択します。
- RSIの選択と設定: 「オシレーター系」の項目から「RSI(相対力指数)」を選びます。
- 期間の設定: 初期設定では「14」が使われることが多いですが、後述の推奨期間を設定します。
- 水準ラインの設定: 70%と30%のラインが初期設定で表示されますが、この水準をカスタマイズすることも可能です(例:80%と20%)。
LION FX スマホアプリでのRSI設定
スマホアプリでも、PC版と同様にRSIをサブウィンドウに表示できます。
- 手順: チャート画面を表示させ、「テクニカル」メニューをタップします。オシレーター系からRSIを選択し、期間や水準ラインの設定を行います。スマホ画面では、指でRSIのサブチャートをピンチ操作することで、縦軸の拡大・縮小が可能です。
2. RSIの基本的な見方:買われすぎ・売られすぎ水準での売買シグナル
RSIの基本的な活用法は、「買われすぎ」水準での売りシグナル、「売られすぎ」水準での買いシグナルとして利用する、いわゆる「逆張り」戦略です。
売買シグナル1:買われすぎ水準からの反転(売りシグナル)
RSIが一定の高い水準(通常70%または80%)を超えた場合、相場が過熱している状態と判断されます。
- 判断基準: RSIが70%ラインを上回った状態から、再び70%ラインを下回った瞬間。
- 取引判断(売り):
- RSIが70%超えは「買われすぎ」の警告。
- 70%ラインを割った瞬間、買いの勢いが弱まり、売りが優勢になり始めたと判断し、新規の売りエントリーを検討します。
- 損切りは、直近の高値、またはRSIが反転前に到達した最高水準の価格に設定します。
売買シグナル2:売られすぎ水準からの反転(買いシグナル)
RSIが一定の低い水準(通常30%または20%)を下回った場合、相場が底値圏にあり、売られすぎている状態と判断されます。
- 判断基準: RSIが30%ラインを下回った状態から、再び30%ラインを上回った瞬間。
- 取引判断(買い):
- RSIが30%割れは「売られすぎ」の警告。
- 30%ラインを上回った瞬間、売りの勢いが弱まり、買いが優勢になり始めたと判断し、新規の買いエントリーを検討します。
- 損切りは、直近の安値、またはRSIが反転前に到達した最低水準の価格に設定します。
レンジ相場でのRSIの有効性
RSIは、価格が一定の範囲内で上下するレンジ相場(トレンドがない相場)で最もその有効性を発揮します。しかし、明確なトレンドが発生している場合、RSIが70%や80%を超えても、価格はそのまま上昇し続ける(張り付く)ことがあり、ダマシに遭いやすい点に注意が必要です。RSI単独での判断は避け、必ず移動平均線などでトレンドの有無を確認しましょう。
3. RSIの期間設定の考え方と取引スタイル別推奨値
RSIの期間設定は、売買シグナルの頻度と信頼性に大きく影響します。LION FXのチャートでは、初期設定の「14」以外にも、取引スタイルに合わせて期間を調整することが推奨されます。
期間設定の基本的な考え方
- 期間を短くする(例:5、7):
- 特性: 価格変動に敏感に反応し、シグナルの発生頻度が高くなります。
- 用途: スキャルピングや短期デイトレードなど、機動性を重視する取引。ただし、ダマシが多くなるリスクも高まります。
- 期間を長くする(例:21、28):
- 特性: ノイズが除去され、シグナルの発生頻度は減りますが、信頼性が向上します。
- 用途: スイングトレードや中期デイトレードなど、確実性を重視する取引。
取引スタイル別:LION FX推奨の期間設定と水準ライン
以下の表は一般的な推奨値であり、LION FXのチャート上で自身の取引通貨ペアや時間足に合わせて調整することが重要です。
| 取引スタイル | 推奨時間足 | 推奨期間 | 買われすぎ水準(売シグナル) | 売られすぎ水準(買シグナル) |
|---|---|---|---|---|
| スキャルピング | 1分足~5分足 | 7~9 | 80% | 20% |
| デイトレード | 15分足~1時間足 | 14(初期設定) | 70% | 30% |
| スイングトレード | 4時間足~日足 | 21~28 | 70% | 30% |
4. 応用編:RSIの最も強力なシグナル「ダイバージェンス」の活用
RSIの通常の売買シグナルよりも、トレンド転換の初期を高い精度で捉えられるのが「ダイバージェンス(逆行現象)」です。LION FXのチャートでこの現象を見つけることができれば、非常に優位性の高い取引が可能です。
ダイバージェンスとは?
ダイバージェンスとは、価格の動きとRSIの動きが逆行する現象のことです。これは、現在のトレンドの勢いが弱まり、近い将来にトレンドが反転する可能性が高いことを示唆します。
1. 弱気のダイバージェンス(トレンド転換の売りシグナル)
- 価格の動き: 高値を切り上げている(上昇トレンドが続いている)。
- RSIの動き: 高値を切り下げている(上昇の勢いが弱まっている)。
- 意味: 買い手がまだ価格を押し上げているものの、その推進力がRSIの数値に表れておらず、トレンドの弱体化が確認できます。強い売りシグナルです。
LION FXでの見つけ方: チャート上で、ローソク足の2つの高値に線を引きます。次に、RSIのサブチャートで、対応する2つの高値に線を引きます。価格の線が上向き、RSIの線が下向きになっていれば、ダイバージェンス(弱気)です。
2. 強気のダイバージェンス(トレンド転換の買いシグナル)
- 価格の動き: 安値を切り下げている(下降トレンドが続いている)。
- RSIの動き: 安値を切り上げている(下降の勢いが弱まっている)。
- 意味: 売り手がまだ価格を押し下げているものの、その推進力がRSIの数値に表れておらず、トレンドの弱体化が確認できます。強い買いシグナルです。
LION FXでの見つけ方: チャート上で、ローソク足の2つの安値に線を引きます。次に、RSIのサブチャートで、対応する2つの安値に線を引きます。価格の線が下向き、RSIの線が上向きになっていれば、ダイバージェンス(強気)です。
ダイバージェンス発生後の取引戦略
ダイバージェンスを確認した際は、即座にエントリーするのではなく、ローソク足の確定や、他の指標の転換シグナルを待つことが重要です。
- エントリーのタイミング: ダイバージェンスが発生し、さらにローソク足がトレンドラインをブレイクアウトした瞬間や、移動平均線がクロス(ゴールデンクロス/デッドクロス)した瞬間をエントリーのトリガーとします。
5. RSIの弱点とダマシを回避する他の指標との複合分析
RSIは万能ではなく、特に強いトレンドが発生している相場ではダマシが多くなります。LION FXの取引を成功させるためには、RSIの弱点を補うための複合的な分析が必須です。
RSIの主な弱点(ダマシの発生要因)
- 弱点1: トレンド相場での張り付き:
- 強い上昇トレンドではRSIが80%を超えても価格が上昇し続け、売りのシグナルが機能しない(RSIがラインに張り付く)。下降トレンドではその逆が発生します。
- 弱点2: レンジ相場での小さな動き:
- 小さなレンジ(揉み合い)ではRSIが頻繁に70%や30%を突破し、売買シグナルが多発しすぎ、利益に繋がらない(ノイズ)。
複合分析1:移動平均線(MA)との組み合わせ
MAでトレンドの有無を確認してから、RSIのシグナルを採用することで、トレンド相場でのダマシを回避できます。
- 原則: MAが上向き(上昇トレンド)の時は、RSIの売りシグナル(70%超えからの反転)は無視し、買いシグナル(30%割れからの反転)のみを信用する。MAが下向きの時は、その逆。
- 応用: MAのサポート・レジスタンスとしての機能とRSIの売られすぎ水準を重ねて判断する(押し目買い)。ローソク足がMA付近まで下落し、同時にRSIが30%付近で反転した時、買いエントリーの信頼性が高まります。
複合分析2:ストキャスティクスとの使い分け
ストキャスティクスもRSIと同じオシレーター系ですが、計算方式が異なります。ストキャスティクスはRSIよりも価格変動に敏感に反応するため、短期取引で利用されます。
- 使い分け: RSIを中期的な過熱感の判断(トレンドの勢い)に使い、ストキャスティクスを短期的なエントリー・決済のタイミングを測るために使う(短期の売られすぎ/買われすぎ)。
- 注意: 両方の指標が同時にシグナルを出した場合、そのシグナルの信頼性は非常に高まりますが、常に同じ方向を示すとは限らないため、それぞれの特性を理解しておくことが必要です。
6. LION FXのチャートとRSIを使った具体的な逆張り・順張り戦略
RSIは逆張り指標として有名ですが、ダイバージェンスやMAとの組み合わせにより、トレンド転換を捉える順張り戦略にも活用できます。LION FXのチャートを使った具体的な戦略を解説します。
戦略1:レンジ相場での鉄板逆張り(RSI単独)
レンジ相場であると判断できる場合にのみ、RSI単独で逆張り取引を行います。
- 手順:
- LION FXのチャートで、価格が一定の高値と安値の間で動いている(レンジ)ことを確認する。
- RSIの期間を14または21に設定し、水準を70%と30%に設定する。
- RSIが70%を超えて高値圏に到達し、再び70%を割った瞬間に、レンジ上限での反落を狙い売りエントリー。
- RSIが30%を割って安値圏に到達し、再び30%を上回った瞬間に、レンジ下限での反発を狙い買いエントリー。
- 利確はレンジの上限/下限、損切りは直近の高値/安値を少し超えたところに設定する。
戦略2:MAとRSIを使った押し目買い・戻り売り(複合順張り)
移動平均線(MA)のトレンド方向にのみRSIのシグナルを採用する、勝率の高い順張り戦略です。
- 上昇トレンドでの押し目買い(買いのみ):
- MA(例:20MA)が明確に上向きであることを確認し、上昇トレンドと判断。
- ローソク足がMAに向かって下落(押し目)し、同時にRSIが30%~40%付近まで低下する。
- ローソク足がMAでサポートされて反発し、RSIが30%~40%から上向きに転じたことを確認して、買いエントリー。
- 下降トレンドでの戻り売り(売りのみ):
- MA(例:20MA)が明確に下向きであることを確認し、下降トレンドと判断。
- ローソク足がMAに向かって上昇(戻り)し、同時にRSIが60%~70%付近まで上昇する。
- ローソク足がMAでレジスタンスされて反落し、RSIが60%~70%から下向きに転じたことを確認して、売りエントリー。
戦略3:RSIダイバージェンスを使ったトレンド転換狙い(高優位性)
最も信頼性が高いとされる戦略の一つで、大きなトレンド転換の初期を捉えることを目的とします。
- 手順:
- 高値圏で弱気のダイバージェンス(価格高値切り上げ、RSI高値切り下げ)を確認する。
- RSIが50%ライン(トレンドの均衡点)を上から下に割る、または短期MAが長期MAをデッドクロスするのを確認する。
- これらの追加シグナルが出たタイミングで、新規の売りエントリーを行う。
- 損切りは、ダイバージェンス形成時の最高値に設定し、大きな利益を狙います。
まとめ
ヒロセ通商 LION FXのチャートでRSIを使いこなすことは、相場の過熱感を客観的に判断し、特にレンジ相場やトレンド転換の初期を捉える上で不可欠です。
RSIを活用する上での最重要ポイント:
- RSIの期間設定を取引スタイルに合わせて調整する(短期取引には短期間、中期取引には長期間)。
- RSIが70%以上(買われすぎ)から30%以下(売られすぎ)の水準に戻るタイミングを逆張りシグナルとして利用する。
- RSIの最も強力なシグナルである「ダイバージェンス」をLION FXの描画ツールを使って正確に見つけ、トレンド転換の初期を捉える。
- 移動平均線などのトレンド系指標と組み合わせて利用し、RSIが示すシグナルがトレンド方向に沿っているか、レンジ相場でのシグナルであるかを判断する。
LION FXの高いチャート分析機能を最大限に活用し、RSIをマスターすることで、あなたは感情に流されることなく、論理的かつ高勝率な逆張り・順張り取引戦略を構築できるようになるでしょう。まずはLION FXのデモ口座で、RSIの期間設定とダイバージェンスの見つけ方をじっくりと練習することをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q1. RSIの「50%ライン」は何か意味がありますか?
- 50%より上: 期間内において値上がり幅が値下がり幅よりも多く、買いの勢力が優勢であることを示唆します。
- 50%より下: 期間内において値下がり幅が値上がり幅よりも多く、売りの勢力が優勢であることを示唆します。
- 利用法: RSIが50%ラインを上回って推移している間は、基本的に買い目線で、押し目買いを狙います。50%を下に割った場合は、売り目線に切り替えます。
Q2. RSIのダイバージェンスが発生した場合、どのくらいの期間でトレンド転換が起こりますか?
- 長期足でのダイバージェンス: 日足や4時間足で発生した場合、その後のトレンド転換は数日~数週間に及ぶ大きな動きになる可能性が高いです。
- 短期足でのダイバージェンス: 5分足や15分足で発生した場合、トレンド転換の持続時間は短く、数時間程度の動きに留まることが多いです。
- LION FXでの活用: 長期足でダイバージェンスを確認し、大局的な転換の準備が整ったと判断してから、短期足で具体的なエントリータイミングを探るMTF分析が推奨されます。
Q3. RSIの期間を「7」に設定した場合、買われすぎ・売られすぎの水準は何%にすべきですか?
- 推奨水準: 買われすぎは80%~90%、売られすぎは10%~20%に設定することで、より信頼性の高いシグナルに絞ることができます。
Q4. LION FXのチャートでRSIの線が70%や30%に張り付いた場合、どのように対応すべきですか?
- 対応策:
- トレンド系指標(MAなど)を確認し、明確なトレンドが発生している場合は、RSIの逆張りシグナルを無視し、トレンドに沿った順張りのみを行う。
- RSIの期間設定を長くし(例:14を21に)、ノイズを減らして過熱感を再評価する。
- RSIが50%ラインを割るなど、トレンドの勢いが衰えた兆候が出るまで、決済を焦らずにトレンドフォローを継続する。


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